定年後の夫婦ストレスとは|距離感、付き合い方、過ごし方

家庭問題

現在、仕事が忙しくて、あまり自宅にいない主人が、定年後はずっと家にいることを心配されている主婦の方もいらっしゃるかもしれません。

定年を迎えて、これまでの生活が一変し、夫婦の関係性も以前とは異なるものになってしまったことに戸惑っている方もいるでしょう。

夫婦の距離感や夫の態度にイライラしたりすることがあるかもしれませんが、定年後のご主人と上手に付き合う方法を考えてみましょう。

定年後の夫婦|夫が邪魔!イライラ事例

定年を迎え、毎日決まった時間に出かけていた夫が一日中自宅にいることで、いない間に色々できていた事ができなくなったり、いないことが当たり前で行動していたことを一緒にしようとされたりとどのような事がイライラしてしまうのかいくつか挙げてみましょう。

テレビばかり・リビング占領して何もしない

定年を迎えると、これまでとは違って時間が余ってしまう方も多いでしょう。

仕事に没頭することもなく、何をすればいいのか分からない男性が未だに多く、社会とのつながりが会社だけだったため、ご近所付き合いなどもなくなってしまいます。

そのため、テレビやスマホばかりを見てリビングで毎日を過ごす方も少なくありません。

しかし、家事の手伝いもせず、買い物なども妻に頼って自分で行動しようとせず、リビングを占拠して暇を持て余しているが、何もせずにいる夫に妻がイライラしてしまうこともあるかもしれません。

家事が増えた

旦那は定年退職後は仕事に行かず、家にいることが許されます。しかし、その一方で妻は毎日旦那が一日中いることにより、家事の負担が増えてしまう傾向があります。

以前は、平日は旦那が仕事で外出していたため、比較的自由に行動できました。しかし、昼食などはこれまでは一人でなんとでもなったものでも、2人になると手抜きができなくなったり、レパートリーを考えるのも大変になりますね。

さらに、旦那が常に家にいると、1人の時間を確保することも難しくなります。主婦の方々にとっては、老後には一人でいる時間も取れないんだと感じてイライラしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

妻の行動を束縛・監視しようとする

妻が外出しようとすると、時には「どこに行くの?」「誰かと行くの?」と詮索してくる方もいらっしゃいます。

以前は仕事が忙しく、妻の行動にあまり気にかけなかったのですが、定年後は時間が余り、自宅にいることが増えてしまったため、急に妻の行動が気になり始める旦那も多いようです。

ただ気になるだけでなく、妻の行く先について行こうとする人も増えてきて、束縛するようになる方もいます。

また、家事に関しても、常に細かく妻のことをチェックしようとし、「拭き掃除は毎日やらないのか」、「掃除機はかけないのか」などと後ろをついて回り、口を出す割には自分でやることはしないので、常に監視されているような感じで、妻の自由が制約されていると感じて、ストレスが溜まる方もいるのではないでしょうか。

距離感がおかしい・アプローチしてくる

今までは仕事が忙しいために妻にあまり関心を示さなかった夫が、急に妻に接近し始めることもあります。長い間、話しかけても返事がなかったり、コミュニケーションが図れなかったりしていたのに、突然夫が関わろうとするので、イライラする妻もいます。

夫は、自分の思い込みだけで、定年後には時間ができるから妻をかまって喜ぶだろうと考えたり、急に夫婦で海外旅行に行きたがったり、世界一周旅行などの豪華な旅行に連れて行けば感激するだろうと勘違いしていることもあります。

自分勝手な思い込みが進むと、妻が田舎暮らしに憧れていると思い込んで、急に地方移住を提案してくることもあります。このような場合、普段から話し合っていた夫婦で時間ができたので行こうというなら分かりますが、旅行が好きではないし、元々田舎暮らしに憧れていない場合の妻にとっては苦痛でしかありません。

暇を持て余し・趣味で迷惑をかける

定年後、時間が余ってしまったせいか、何もすることがなくなった旦那が、趣味に夢中になるようになる場合もあります。

近所のパチンコ屋に通い始めたり、突然事前の調査もなく投資を始めたりするようになったり、未経験のギャンブルや投資で大損し、家族の大切なものまで売ってしまうという迷惑をかけるケースもあります。

また、趣味のサークルで知り合った若い女性にお金を使うようになるという事例もあります。

定年後のストレスの対策|夫との上手い付き合い方とは

定年後の日常生活がガラリと変わってしまいその生活がストレスになりそうだと悩む前に、夫にどうしてほしいのか、自分で変われる所はあるのかなどいくつか方法を考えてみましょう。

夫を自立させる

定年前から、妻がいなくても生活できるように慣らす計画を立てることが重要です。

まず、将来を見据えて老後はどんな住まいや暮らしがベストかポジティブな話し合いをしておきましょう。
例えば、こんな具体的な計画が考えられます。「老後はシニア向けの住宅に引っ越すことを検討する。早めに資金計画を立て、貯蓄を増やすことが必要。住まいの周辺の調査。条件を満たす住まいを探すために、一緒に情報収集を始めようよ」というように、具体的なアイデアを出してみましょう。

さらに、健康づくりや介護予防などのポジティブな事を名目にしつつ、具体的な計画をあらかじめ示すのが望ましいです。例えば、「健康に気を配り、定期的な運動やバランスのとれた食事を心掛けることで、老後でも元気に暮らすことを目指しましょう。また、介護予防のためには日常生活動作の練習も必要です。具体的には、家事を分担して少しずつ練習させることで、お互いが自立した生活を送ることができるようにしましょう」というように、具体的な健康づくりや介護予防の方法を話し合いましょう。

さらに、世間一般で話題になっていること(認知症や老老介護など)を話のネタにして、良い緊張感を与えながら、話を進めていくことが大事です。ただし、きつい言い方をするのはやる気を削ぐだけですので、注意しましょう。
例えば、「最近、認知症の予防についての情報がよく話題になっているけど私たちも予防策を考える事が大切よね」
など脳トレのゲームを一緒にやることで、認知症予防についての話題を取り入れながら、気軽に話し合いましょう。

定年後でも遅くはありませんので、少しずつ行ってみることも大切です。
例えば、「私たちは定年後に向けて、少しずつ生活の様子を変えてみない?例えば、週に一度、家事を全て担当する日を設けてみることから始めてみるのもいいかも。その経験を通じて、自分の生活スタイルを見直すきっかけにもなるし」というように、段階的化に変を取り入れていくことを提案しましょう。

以上のようなアプローチを通じて、定年前から妻がいなくても生活できるように慣らす計画を立てることが重要です。

趣味を見つける・生きがいを見出す

夫が「仕事以外、何をしたらいいのか分からない」という状況から抜け出すために、趣味を見つけさせましょう。

趣味を見つけるだけでなく、夫婦で共有できる趣味も見つけることで、共通の話題を作ることもできます。

例えば、カラオケや家庭菜園、ゴルフ、旅行など、夫が興味を持ちそうなものを考えてみましょう。

実際に、日本のギャンブル依存症の4割近くが高齢者であるという統計もあります。

ギャンブルにのめり込まないためにも、他の楽しみを持つことが必要です。

夫が積極的でない場合でも、妻が一緒に行くことや、妻が通っている場所に連れて行くことも良いでしょう。

これにより、人間関係を構築しやすくなり、通いやすさも増すと思います。

ペットを飼う

定年後ペットを飼う夫婦もすくなくありません。

犬などの場合は最低でも1日1回散歩も必要なので、健康維持にもなりますし、犬を散歩させている人たちとの交流もうまれます。

人付き合いが会社だけの場合、ご近所づきあいもほぼないケースが多いですが、ペットを飼うことで、ご近所さんとの交流だけではなく、町内会活動などの地元づきあいが増えるケースもあるのではないでしょうか。

距離感を調節する・ねぎらいと感謝の言葉が大切

定年後、環境が変わり喧嘩が増えるケースも多く、夫が家事を何もせず1日中家にいるためストレスが溜まり喧嘩するケースも少なくありません。

しかし、夫が家事をやってくれたり何かしてくれた時には必ず「ありがとう」と言うことを忘れないようにしましょう。感謝の気持ちを伝えることで、夫の努力や貢献に対する認識を示すことが大切です。

また、日頃から褒めることで男性のプライドを満たすことができます。夫が積極的に家事をしてくれたり、態度が穏やかになる可能性があります。例えば、「ありがとう、今日の夕食はとてもおいしかったよ」といった具体的な褒め言葉を使うと効果的です。

さらに、一緒の時間が必然的に増えるので、それぞれ個人の時間を持つためのコントロールなども行いながら、距離感をうまく調節する必要があります。お互いにリラックスできる時間や趣味に没頭できる時間を確保することが重要です。たまには少し離れることも必要です。たとえば、パートナーが趣味に没頭している時には、自分も別の趣味に取り組むなど、相手の時間を尊重しながら自分の時間を楽しむことができます。

以上のような配慮やコミュニケーションを通じて、定年後の夫婦関係を円滑に保つことができるでしょう。

体調不良は専門家に相談

環境が変わり、長時間夫婦の時間が増えることで、妻はストレスを抱えることがあります。このストレスはイライラや頭痛、吐き気、胃腸の不調、食欲不振、動機やめまい、不眠など、身体や精神の不調を引き起こすことがあります。

特に、定年後に家にずっといる夫が多いため、夫もですが妻も精神的な病気にかかるケースもあります。そのような場合は、専門家に相談することをおすすめします。

まとめ

定年後夫が暇を持て余すようになり、一日中家に居る事が増える事で妻のイライラが止まらない事もあるでしょう。

ストレスが溜まる行動をされると妻の身体や精神的に不調になる事もあります。

上手に夫と距離感を持ちながら付き合うことで夫婦仲もいい方向に向かうのではないでしょうか。

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