結婚して子供を授かったことを義両親に報告すると、思っていた反応とは違う反応が返ってくる事があります。
子供のことに無断で口を挟んでくる、子供の名前を勝手に考えてくる、まだ生まれていないのに子供用の品物を買ってくるなど、孫の到来に興奮しすぎて行動に制御がきかなくなる場合があります。これにより、家族の皆が疲れ果ててしまうことも少なくありません。
このような状況に上手に対処するためのヒントをご紹介しましょう。
孫フィーバーとは?面倒くさい義両親の行動
孫フィーバーとは、具体的にどのような行動や言動を指すのでしょうか。
嬉しい反面、直接的には伝えづらいことや、本当にやめてほしいこともあるかと思います。
孫目当ての突然の訪問・過剰な連絡
孫を心から愛する義両親の孫に会いたいがために突然訪ねてきたり、孫と離れたくないという理由で長居されるなど、これまで距離感を保っていたはずの義両親の態度の変化に驚かれる方もいらっしゃるでしょう。親の愛情表現は時に子育て中の家族にとって大きな負担となることがあります。
子育ての合間に自分の時間を確保するのが難しくなることもあるでしょう。義両親からの頻繁な連絡や要求に振り回されて、イライラが募ることもあるかもしれません。
孫フィーバーからか、日々、子供の様子を報告したり写真を送ることを求められるのは、些細なことかもしれませんが、毎日となると子育てに集中できない状況が続く事となり大変です。スマートフォンを確認する時間を作るのも手間ですね。
返信がないからと繰り返し電話がかかってきて、「返事がないから何かあったのかと思って」と連絡される事が続くと心が休まらないと感じることもあるでしょう。そのような状況に置かれると、義両親の愛情表現が重荷に感じられることもあるかもしれません。
いらない服など贈り物が多い
義両親の善意に感謝しつつも、自分の嗜好に合わない物を勝手に購入されたり、今風ではない物を勝手に買い着せようとすると大変ですね。子供が乳幼児期から成長するにつれ、自分の好みが明確になってくるものです。
部屋の狭さや子供の趣味に合わないことで、せっかくの贈り物を活用できないのは残念ですね。義両親の好意に感謝しつつ、子供の成長に合わせた適切な贈り物の選び方について、気を遣うことになってしまいます。
孫に口移しで食べさせたり、何度もキスをしたりする
子育ての際、義両親が子供に自分の食べかけを食べさせたり、同じ箸やスプーンなどの食器を使ったり、孫の可愛さからか何度もキスをしたり、過度に体に触れたりすることがあります。これらの行為は、見ていて不快感を感じさせ、衛生的にも問題があります。
子供の健康を考えると、これらの行為は避けるべきです。口の中には様々な菌が存在しているため、感染症のリスクがあるためです。
授乳を覗いてくる
義両親とはいえ、『家族なんだから大丈夫』と言って、授乳中に胸元を見ようとする人がいます。授乳中に胸元を見られるのは、女性にとって非常に不快な経験です。
たとえ家族であっても、プライバシーを尊重することが大切です。授乳は子育ての大切な一部ですが、母親一人で落ち着て授乳できるよう、周りの人は配慮が必要です。
育児への口出しや孫の誕生日・行事に参加
自己の成長を促すためには、子供に適切な自立の機会を与えることが重要です。私たちはこれまで、子供の成長に合わせ、子供が自分でもできるように、靴をはかせたり、お風呂上りに体を拭いたりしてきました。
しかし、義両親が孫が可愛いからと、何から何まで過剰に世話をすることで、子供自身がやってきたことをやらなくなってしまうのです。
自分で出来る事をやらないと将来的には、自己中心的な子供に育ってしまうのではないかという心配がありますので、できることは子供自らが行うよう促すことが大切です。
パターン別 孫フィーバーの解決方法!
孫フィーバーの解決方法としてはいくつか考えられます。
突然の訪問・過剰な連絡に対して
まず、突然の訪問に備えて、事前に「不在の場合があるので、事前にご連絡をいただけますか」とお願いしましょう。訪問時に不在だった場合は、「お伝えしていた通り、不在の場合は事前に連絡をお願いしていましたよね」と丁寧に説明することができます。
また、訪問のタイミングが適切でない場合は、無理に応対せずに、居留守を使うことも検討しましょう。スマートフォンを見ないようにするなど、状況に応じて柔軟に対応することが大切です。
過度な連絡については、「主人と相談してから連絡させていただきます」と伝え、夫にかけ直してもらいましょう。その際には事前に夫とよく話し合い、具体的な対応方法を確認しておくことが重要です。
いらない服や必要のない物などの贈り物に対して
洋服の購入については、子供の好みを伝えることが大切です。子供の洋服を見せて「子供はこういった物が好きです」と子供の好みの洋服やお店を伝え、欲しがっている洋服を買ってもらうことで、子供も喜ぶでしょう。
また、贈り物の際の限度について、両親や義両親と話し合って決めておくことも重要です。
口移し・キスに対して
口移しで食べさせたり、キスしようとする際には、「医者に言われたから」と明確に伝えましょう。
また、インターネットや知人から得た情報を根拠にするのではなく、「医者(病院)の指示で辞めるように言われた」と断言することで、より説得力のある対応ができます。
授乳に対して
授乳時の環境が重要です。子供が人に見られると気が散ってしまい、十分に飲むことができなくなることがあります。そのため、子供のためを考えて、人目を避けることをおすすめします。
中には、集中しないと飲んでくれない子供もいるため、はっきりとそのことを伝えることも大切です。また、主人に協力してもらい、別の部屋で授乳することで、子供が落ち着いて飲めるよう、授乳中に覆える布(授乳ケープ)などの準備をするのも良いでしょう。
過干渉に対して
義両親や両親に対して、どのようなことをされるのが嫌なのかを一度よく考えてみましょう。
もし機会があれば、「子供には自主的に行動してほしいから」や「自分でできるか見守ってみませんか?」といった言葉を使いながら、子供の成長を一緒に楽しむイベントに参加することをおすすめします。このように、相手の気持ちを理解しつつ、自分の考えも伝えることが大切です。
また、自分たちだけで子育てをしたいと思う場合は、「初めての子供だから、私たち自身で決めたいと思っています」と相手に明確に伝えることも重要です。
旦那に相談して、義両親に伝えてもらう
酷い状態の場合、まずは夫と話し合うことをお勧めします。夫の理解不足がある場合は、「育児ノイローゼ」や「産後ブルー」といった夫婦間の関係が悪化する産後クライシスや、孫フィーバーについての情報を読んでもらうなどして、奥さんの状態を理解してもらいましょう。夫からの指摘は孫フィーバーに限らずほとんどの行動に有効です。
また、孫は義両親のために産んだのではありません。夫婦の子供であり、自分たちの判断で育てたいと考えるのは当然のことです。ご両親に対しても、自分たちの意向を伝え、納得してもらうことが重要です。
時には家族間のコミュニケーションが難しくなることもありますが、納得してもらい、夫からご両親に話してもらうようにしましょう。
まとめ
孫をみて可愛さから孫フィーバーになってしまう気持ちも分かりますが、可愛いあまりに甘やかしたり自分達の趣味を押し付けたり、育児口出しするのは違います。
孫は義両親や両親の為に産んだのではなくご主人との間に生まれた大事なお子さんです。
良い距離感を持ち、皆で孫を見守ってくれるようご主人とよく話し合いましょう。