結婚しているにも関わらず、自分の実家が大好きでよく帰りたくなる人もいるでしょう。
実家であるからいつでも帰っていいと思うかもしれませんが、頻繁に帰ることがあまりにも多い場合、実家に依存している可能性もあるのです。
では、どのような人が実家に依存してしまうのか、そのままではどうなってしまうのか、気づいた時には遅くても対処法はあるのか、などを考えてみましょう。
実家依存症の人の特徴|チェックリストで確かめよう!
実家依存症とは、個人が自立することができず、実家に頼りがちな状態を指します。以下に、実家依存症の特徴をいくつか挙げてみましょう。
もしかしたら、自分は実家依存ではないと思っているかもしれませんが、実際にチェックしてみると意外な結果が出るかもしれません。自分が実家依存症に当てはまるかどうかをチェックしてみましょう。
実家依存症とは
「実家依存症」とは、精神的および物理的に親の援助に頼る状態を指します。ただし、単に両親を気遣う人を指すわけではありません。
実家依存症は病気ではなく、親との関係を大切にすることは一般的なことですが、他の人よりも親との精神的な距離が近い人を指すのです。
実家依存症の人の特徴
ひとり親の家庭で育った場合など、親との絆は非常に強くなることが多いです。例えば、親との支え合いや協力を通じて生きてきた経験があるため、親との精神的な距離感が非常に近いと言えます。
同様に、親に甘やかされた環境で育った場合も、親に対する不満はほとんどありません。経済的な余裕や言い争いのない環境で育つことで、親は子供にとって最も頼りになる存在となります。親との絆は強く、離れたいという気持ちが芽生えることはありません。
また、親がお金持ちで経済力がある場合、子供はお金の問題が生じた際に親に頼ることが多くなる傾向があります。親は子供をいつでも助けるため、子供も同じような状況になると親に頼ることが繰り返されます。
以上のように、親との絆や環境が子供の視点や行動に大きく影響を与えることがわかります。
実家依存症チェックリスト
次の項目に当てはまるものが多い人ほど実家依存症の可能性が高いです。
- 毎日のようにメールや電話で家族と連絡を取り合う
- 親が何をしているか把握している(あるいは親があなたのことを把握している)
- 一か月に1回以上両親と会う
- 周囲の意見や夫の意見より親の意見の方が大事
- 夫がいない時には実家に帰る
- 金銭的・子育てなどの援助を受けている
- 実家の近くに住みたい(あるいは住んでいて離れたくない)
実家依存症の影響と末路|親が亡くなったら、実家依存の人はその後どうなるの?
実家や親が現在の状態であり続けることは、いつまでも保証されているわけではありません。
実家に依存することがもたらす影響と、その後の結果をいくつか例示してみましょう。
夫婦関係の悪化
実家に依存していると、夫婦関係が悪化することがよくあります。実家に頼りすぎることで、育児や家事、夫のサポートがおろそかになりがちになるからです。
さらに、何か問題が起きるたびに両親に相談したり、配偶者よりも家族の意見を重視したりすると、夫婦の絆に亀裂が入りやすくなります。
両親の存在が非常に重要だという印象を与えてしまい、夫からすると妻が家庭を築く意欲がないように見えてしまうこともあります。
その結果、離婚に至る可能性もあります。実家に依存していることに気づかず、配偶者から離婚を切り出されることがありますが、離婚した後に後悔するケースもあるのです。
義理の両親との関係が悪化
実家への依存がある場合、義理の両親との関係も悪化する可能性があります。
自分の実家にばかり帰り、相手の実家には行かないという状況になると、義両親も不快な気持ちになり、物理的な距離が遠いなどの理由がない限り、関係は悪化しやすいものです。
子供を持つ場合、義実家にあまり帰らないと、義両親は「孫は嫁の実家ばかり行く」「孫を取られた」と感じることもあります。
親が死んだその後の影響
実家に依存している場合、両親が亡くなると精神的に大きな影響を受けることがあります。
例えば、精神的に弱くなってしまったり、両親の死によって立ち直れなくなったり、生活に支障をきたすこともあります。
また、親に金銭的や物理的な面で過度に頼っていた場合、親が亡くなった後に生活に苦労することもあるかもしれません。これまでとは異なる生活スタイルを取らなければならず、困難な状況に陥ることもあります。
実家に依存することから解放されたとしても、一部の場合では自分の子供に依存してしまうこともあります。
実家依存症に対処法はあるのか
自分が実家に依存しすぎていると自覚できるのでしょうか。
夫から指摘されたら?夫も実家依存症だったらどうしますか?
実家依存の対処法はあるのでしょうか。
自分が親に依存していることを自覚する
まずは、自分が親に依存していることをしっかりと自覚しましょう。
この自覚は、なかなか難しいかもしれません。しかし、指摘されたときに逆ギレするのではなく、冷静に受け止めることが重要です。自覚することで、過度な親依存の状況を少しずつ改善することができます。
自分にどのような悪影響があるのかを丁寧に把握し、改善できるポイントを見つけましょう。
自分自身をリスクに当てはめて考えることで、実家に頼りたい気持ちを少しずつ改善していくことができます。
夫婦で問題を解決するようにする
自立した家庭を築くことは、非常に重要です。
もし問題が発生した場合、最初に親に相談する代わりに、夫婦で問題解決の意識を持つことが大切です。
夫婦で協力し、困難を乗り越えることで、お互いの絆もより深まるでしょう。
両親はいずれ亡くなる存在であるということを頭に入れつつ、将来の自分の人生を考え、自分にとって何が必要かを考えるべきです。
両親が亡くなってしまう事はとても辛いですが、いなくても生きていけると思えるようになることが重要です。
夫・妻が実家依存症の場合
相手が実家に依存している場合、どのように対処すればいいのか悩んでしまいますね。
ただ、無理に相手を変えようとするのは良くありません。むしろ、一緒に頑張る姿勢が大切です。
まずは、相手が親を大切にすることは素晴らしいことだという前提で話しましょう。ただ、「少し頼り過ぎているのではないか」という気持ちを伝えてみましょう。
同時に、自分自身の不快な気持ちも言葉にして伝えることが重要です。例えば、「将来が不安で、金銭的に支えてもらっていることが気になる」とか、「二人の時間をもっと大切にしたい」「夫婦だけで自立したい」「実家の意見ばかり聞いていると、自分の存在価値が薄く感じる」といった具体的な気持ちを伝えてみましょう。
最終的には、引っ越しをするなど、物理的に実家との距離を離すことも考えてみると良いでしょう。夫婦だけで自立したいという気持ちを共有し、一緒に未来を考えていきましょう。
まとめ
実家の居心地や親が甘えさせてくれるからと、結婚後も実家によく帰る人もいるでしょう。
相談事があっても先に親に話をしてしまうと、配偶者が置き去りになってしまい夫婦としての関係がおかしくなってしまいますし、自立できていない事にもなります。
実家依存している人は中々気付きにくいかもしれませんが、依存している事を自覚して改善することがとても大切です。
夫婦としても絆を深めるためにも親を優先するのではなく夫・妻の家族を優先し、よく話し合い物理的に実家と距離を取ってみることも考えてみてもいいのではないでしょうか。
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