社会人として出産した場合、育児休暇を取得することになると思いますが、多くの人が育休明けの復職に不安を抱えていることでしょう。
育休明けに不安を感じる理由や、辞めたくなってしまう心配を軽減する方法を考えてみましょう。
戻る場所なし?育休明けに悩みを抱えてしまう理由
実際に育休明けで心配することはたくさんあります。育休明けの状況を想像すると、不安になってしまうこともあるでしょう。具体的にどのようなことが心配なのか、考えてみましょう。
社内情勢の変化
もしも1年以上の育休を取る場合、人員増やしたり、新入社員が優秀だったりすると、仕事を他の人に取られてしまっていることもあります。
また、育休中に会社の業績が悪化したり、取引先からの契約解除で仕事量が減ったりすることもありますので、会社全体の仕事量が減っている場合もあり自分の席があるか不安に思う人も少なくありません。
迷惑がられている・必要とされていない感じがする
育休から復帰して、周囲の方々にはサポートしていただいていますが、同僚とのコミュニケーションにズレがあると、ストレスがたまってしまいメンタルのバランスが崩れやすくなります。その結果、自分が休んだ分の仕事のしわ寄せが他の社員にいくことがあり、知らぬ間に恨まれていることもあります。
自分自身が「子供がいるから休むのは仕方ないし自然」と思っていても、他の人にはその態度が嫌われてしまうこともあります。また、時短勤務をしている場合、仕事を変わってもらったにも関わらず「誰かが自分の仕事をカバーしてくれて当然というような態度」を見せてしまい感謝の気持ちを示さなかった場合、すれ違いが生じてしまうこともあります。結果的に、社内で浮いているような感じがして、迷惑がられていると感じてしまうこともあるのです。
キャリアの不安・時短勤務の不安
育児に慣れてきた頃に、職場復帰が迫り、仕事に対して不安を抱く人は多いです。
「時短勤務でキャリアを維持できるか心配」という人もいるでしょうし、「会社から干されてしまったり」、「将来のキャリアに影響が出るのではないか」と心配する人もいます。
育休明けの場合、子供の送迎や急な病気など、子供の事情で他の人より早く帰宅したり欠勤したりすることが多くあります。そのため、会社側もどのように仕事を割り振れば良いのか迷うこともあります。
結果的に、安全な仕事しか任されず、「手持ち無沙汰」「戦力外通告を受けたような感じ」と感じることもあるのではないでしょうか。
育児・プライベートなことに対する不安
時間に余裕がないため、育児が疎かになる心配もあります。
子供との時間が減ることで、子供に悪影響が出ないか心配になります。また、子供の成長にとって最適な選択肢なのか、子供が寂しくならないかという悩みも出てきます。
場合によっては、幼稚園や保育園の行事に参加できないこともあるでしょう。
職場復帰後、病児対応をどちらがするかで揉めることも多く、夫が忙しいと自分が一方的に会社を早退したり欠勤したりしなければならない問題も生じます。
自分の時間が取れず、ストレスも解消できません。そして、たとえ時間ができても、疲れすぎて何もする気になれないのではないでしょうか。
育休明けにつらい・しんどい・辞めたい!を防止・解決する方法とは?
子供がいる状況での仕事は、これまでとは大きく異なります。おそらく、予想していた以上に大変なことがたくさんあるのではないでしょうか。
そこで、うまく復帰するために役立つことや心構え、アドバイスの受け方など、いくつかのポイントを挙げてみましょう。
上司や会社と復帰前に相談する
自身の状況と意志をしっかりと把握した上で、復帰前または職場復帰直後に上司や会社と円滑なコミュニケーションを図ることが重要です。
上司や同僚も育児の大変さを理解しており、仕事を過度に負担させないよう配慮している場合もありますが、自身の意見を伝えることや上司や同僚との意思疎通を図ることで、仕事のミスマッチや迷惑をかける心配を軽減することができるのではないでしょうか。
自分を責めない
育休明けはつらい時期ですが、その気持ちは普通のことです。自分を責めないようにしましょう。
復帰後には不安もたくさんありますし、「辞めたい」という思いも抱くことがあるかもしれません。しかし、徐々に慣れていくことを前向きに考えることも重要です。
育児と仕事を両立しようとしているだけで、本当に素晴らしいことです。
自分自身を褒めて認めることや、母親としての自分を褒めてあげることも大切です。そして、たまには一人の時間を作り、ゆっくり休む時間を確保することも重要です。
子どものいる友人、同僚に話を聞いてもらう
私たちが直面している問題や悩みを共有し、サポートやアドバイスを得るために、友人や同僚に相談することは大切です。特に子供のいる同僚に話を聞いてもらうことで、より具体的なアドバイスを得ることができるかもしれません。
ただ友人に話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなることがあります。もし友人が少ない場合や友人と話す時間がない場合でも、SNSの知り合う人に話を聞いてもらったり、自分自身で情報を発信したりすることで、ストレスを緩和することができるかもしれません。
どんな場合でも、辛いことや不安なことを一人で抱え込まないことが重要です。
夫婦でも家事・育児の分担をきちんと話し合うこと
復帰後、仕事だけでなく子育ての両立に悩む人は多いかもしれません。
家事や育児の負担が母親に一人偏ることを避けることは非常に重要です。育休中に家事や育児が女性に偏っている場合、復帰前から少しずつ家事や育児を分担していくことが重要です。
育児、家事、仕事を一人で抱え込むことは現実的に難しい為、もし不満がある場合は、都度話し合いをしていくことが大切です。
まとめ
育休明けに近づくと、仕事の遂行能力や子育てと家事の両立に対して不安に感じることもあるでしょう。
会社との円滑なコミュニケーションやパートナーとの子育てと家事の両立に関して、適切に話し合うことが重要です。
しかしながら、最も重要なことは自分自身を責めるのではなく、社会のサポートを上手に活用したり、周囲の人々に助言を求めることです。彼らからは思いもよらないアイデアや情報を得ることができるかもしれません。
さまざまな情報を活用しながら、仕事・家事・育児をうまくこなしてみてはいかがでしょうか。
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