夫婦の間で子供について話す事もあるでしょう。
すでに子供がいる方もいるでしょうし、望んでいるにもかかわらず出来ない事もありますし、また子供は作らない選択をした方もいるでしょう。
それなのに子供はまだかと親や親戚が急かしたり、友人知人の話の中で子供がいない理由を聞かれたりしてストレスを感じている夫婦もいると思います。
余りにも酷くなってしまうとハラスメントまできてしまい精神的に辛くなるのではないでしょうか。
子なしハラスメントとは?よくある事例と原因
子なしハラスメントとはどのような事なのでしょうか。
ハラスメントの事例やハラスメントしてしまう心理などいくつか挙げてみましょう。
子なしハラスメントとは
子なしハラスメントとは、子供がいない夫婦に対して、行う嫌がらせや言動の事を指します。
その人は良かれと思って言っているため嫌がらせとは思わないのでしょうが、言われる方が我慢を強いられたりする事は十分ハラスメントとなるのです。
具体的には、職場の同僚に「子供はまだ?」と言われたり、義両親に「孫の顔がみたい」と言われ、更に、相手を不快にさせる言動、尊厳を傷つける言動をされる場合もありますし、子供がいないことで不利益を与えるケースもあります。
女性に対して行われることが多いイメージですが、実際には男性にも行われています。
子なしハラスメントに対してはどのように対処すべきか分からず、我慢するだけの対応をしてしまう人も多いのです。
子なしハラスメントに当たる事例とは?
よくあるのが、子供を作ることを勧められることが多く、子供をつくるメリットを聞いてもいないのに説明してきたり、子供を作らないのは勿体ないと言われることもあるようです。
他にも、子供を作ることが女性にとっての幸せだと指摘され、子供がいないことを暗に責められるのです。
子供を作らないのは無責任で、子供を欲しがらないのはおかしいと言い出したり、子供がいる事で一人前ではなく、人間として成長できないなど、子供がいないことで人格をマイナス評価してきます。
義理の両親が「子供はまだか」「孫の顔が見たい」という事も。
子供がいない事を理由に仕事を押し付けられる事も。
「子供がいないなら時間があるから残業ができるはず」「子育ては大変だから子供がいない人がカバーして当然」など言われ、子供がいる人の仕事を押し付けられる。
「子供がいない人には分からない」「子供の話を聞いてもいない人には意味が分からないから来ても楽しくないと思う」など言われ飲み会などに誘われない、など子供の様な仲間外れをしてくる人もいるのです。
子なしハラスメントをする心理
悪気のないケースも多く、子供がいるのは幸せなことだという一方的な考えを押し付け、相手も同じ考えのはずだと考えていることから、悪気なく子どもを作ることを進めてしまうのです。
親・祖父母の世代などでこのような考えをする人が多いです。
子どもがいるべきだという固定観念があるケースもあります。
多様な生き方が受け入れられるようになりましたが、それでも女性は早く結婚して子供を持つべきだという考えの人も根強くいるので、その人達にとってはこれが当たり前のことだと考え、子供がいない人に言ってしまうのです。
子なしハラスメントへの上手な切り替えし方は?
たとえ良かれと思っていたとしても他人が簡単に子供について押し付ける話をしていい訳ではありません。相手が苦痛を感じるとハラスメントになるのです。
しかし、人間関係から簡単に付き合いを切れるわけでもなく波風を立てたくないと感じる方も多く、うまく切り替えしができればそれに越したとこはありませんね。
ハッキリと明るく伝えるにしてもどのような切り替えし方があるのか考えてみましょう。
子どもが欲しくない場合
子どもが欲しいと思っていないのに、子なしハラスメントをされるとイライラしてしまうと思いますがなんとか平常心を保つことを心がけましょう。
簡単に「まだ作っていないだけです」と切り返すのもいいですし、その後の面倒事に巻き込まれたくない場合は一言「まだです」と相手の意見を否定しない切り返しをしましょう。
「子供がいる人生も良いですよね」と相手の話に持っていくのも方法の一つです。
自分の話から逸らす事で余計な話をせずに済みます。
「子供を作る気はない」とはっきり言い、夫婦の時間を楽しみたい等と理由も添えて、子供を作ることを考えていない欲しくない事を伝える方法もあります。
子どもが欲しい場合
子供がすぐにでも欲しい場合にも、ハラスメントを受ける場合もあります。
素直に「妊活中です」と伝える。今子供を作ろうとしている途中だと聞くだけで安心する人もいます。
「授かりものですから」と切り返す。子供は作ろうとしており、頑張っているものの、なかなか難しいことを伝えられます。
「夫(妻)と話し合っています」と言う。今すぐほしくはないが、いつかは欲しいことを伝えられます。
誰に子なしハラスメントの相談をすればいいの?
子なしハラスメントの相談となれば簡単に誰にでも話せる事でもないですし誰に相談していいのか分かりませんね。
同じ境遇の人に相談
同じ境遇の、子どもがいない人や独身の人などを探して相談してみるのもいいでしょう。
話す事ですぐ解決するわけではないですが、同じ悩みを抱えているケースも多いことから、話しながら頭の中で整理する事もできますし同じ悩みを抱える人同士という安心感も得られストレスを発散できるのではないでしょうか。
同じような状況であれば、これまでの経験から効果のあった良い切り返し方、対処法を教えてもらえることもあります。
人事や上司、相談窓口に相談
職場でのハラスメントで言い方が悪質な場合などは、信頼できる同僚、上司に相談しましょう。
ハラスメントをする人は、他でも問題を起こしている可能性があるので、何度も名前があがることで解決することも。
仕事を押し付けられるなど、不利益が酷い場合には証拠を取り人事や法務部などに相談してハラスメントを止めてもらうことも考えられます。
まとめ
子どもを持たないと言うと余計な詮索やハラスメントを受ける事があります。
毎回理由を一から話すのも疲れますし、そもそも人にプライベートな部分を話したくないと思うでしょう。
悪意なく子供の良さを勧められたり、子どもを作らないのは無責任だと勝手に評価してくる人がいるのも事実です。
地味に何度も同じことを聞かれたりハラスメントを受けたりするとストレスがたまります。
同じ境遇の人に出会うことで相談することもできますし、職場だと上司や相談できる窓口でハラスメントを止めてもらう事もできるのではないでしょうか。
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