産後クライシスになりやすい人|症状チェック、その特徴、乗り越え方

家庭問題

出産後に心身ともに不安定になり、産後クライシスになってしまうのではないかと不安になっている妊婦の方もいると思います。

産後クライシスになりやすい人の特徴や乗り越え方、旦那との接し方などいくつか挙げてみましょう。

産後クライシスになりやすい人の特徴|症状チェックリスト

産後クライシスになりやすい人とは。チェックリストを作成しましたので当てはまりそうだと思う場合は何かしらの対応が必要となります。

産後クライシス症状チェック

「産後クライシス」とは、産後に乳児のお世話が中心で夫婦間での会話もまともにできなくなり関係が悪化、また心理的な変化やストレスが生じる状態のことを指します。
離婚に至ることもあるので、一般的には出産後の数週間から2年程度わたって続くことがあります。

症状チェック|
  1. パートナーにイライラする
  2. なぜわかってくれないのかと考えている、孤立感を感じる。
  3. 自分一人で子育てしているような実感がある、育児に対する自信を失っている、
  4. 誰にも頼ることができないと感じる、
  5. 言いようのない、混乱や悲しみ、不安、無気力がある。ひどいとパニック症状やうつに苛まれる。
男性特有の症状チェック|
  1. パートナーに頼られていないと感じる、妻が赤ちゃんの世話に集中する中で、疎外感を感じる、子どもと母親の間に入れない
  2. 仕事と家庭の両立ができず、育児に関連する疲労がある。

産後クライシスになりやすい人

  • 性格が真面目な人です。
    性格が真面目な人は全てを完璧にこなそうとするため、すべてを完璧にこなせないとストレスを抱えやすく、自分自身に対しても厳しいため、赤ちゃんのケアや育児のプロセスにおいても完璧を求めがちです。子育ては予期しないことの連続のため、真面目で責任感の強い人ほどストレスを抱えやすいと言われています。
  • もともとストレスに弱い人です。
    小さなミスや失敗に対して過剰に反応する人は、育児においても、赤ちゃんのケアや自身の行動にミスがあった場合、自己評価が低下し、結果的に産後クライシスになりやすいです。
  • 経済的な不安を抱えている人です。
    子供の誕生や育児には多くの費用がかかります。出産費用、病院や医療費、赤ちゃん用品、子供の教育費など。経済的な不安が持続すると、将来の展望に対しても不安を抱くようになり、症状を悪化させてしまいます。
  • 疲労が溜まりやすい人です。
    赤ちゃんの世話や夜泣きによって睡眠が中断されることが多いため、結果的に注意力の低下、判断力の鈍化などを引き起こし、心理的な負担が増加し症状を悪化させます。
  • 家族のサポートがない場合です。
    初めての子育ては大変だが、家族のサポートがあるのとないとのでは大違いです。また家族との関係でストレスを抱えていると、慣れない子育てにプラスしてストレスがかかり産後クライシスに陥いりやすいです。
  • 友人関係が希薄の場合です。
    子育てや日々のストレスについて共有できる友人がいないと、捌け口がなく孤立してしまいやすいです。子育ての情報なども入りにくく、いろいろな悩みやストレスを抱えやすくなりやすいです。
  • 高齢出産をした場合です。
    35歳以上の初産の場合、心身ともに負担が大きいことから産後クライシスに陥ることがあります。

産後クライシスの乗り越え方

体調や精神的に不安定で自分でもどうにかしたいと思っている時、どうやったらうまく自分と付き合えるようになれるのか、いくつか挙げてみました。

自分の時間を作る

託児所やベビーシッターを利用して自分の時間を確保してみませんか。
母親業も大事ですが、ご自身が健康な状態でないとお子さんの面倒を見ることも難しくなります。

可能な場合は、一時的な里帰りも1つの選択肢です。子育てを手伝ってもらうことで、少し自分の時間を取ることができ、安心することができるはず。

夫と話す時間を確保しましょう。子育てに一杯一杯で夫とまともに話をしていないという方も多いのでは?お互いの気持ちを話し合い、サポートをしあっていくことが大切です。

自分自身のケアをおろそかにせず、休息やリラックスの時間を確保しましょう。バランスの取れた食事や適度な運動も加えることで、心身の健康を保つことができます。

感情を表現する

家の中で閉じこもっていると、感情を抑え込みすぎてしまいます。感情を抑え込まずに、自分の気持ちや思いを表現する必要があります。
ストレスや不安、悲しみなどを感じたら、それを大切に受け止めることが重要で、話すことや日記をつけることなどで感情を整理し、解消に繋げることが可能になります。

育児情報を積極的に収集する

育児に関する情報を積極的に収集しましょう。信頼できる書籍やウェブサイト、専門家からのアドバイスを参考にすることで、不安や自信の低下が軽減する場合があります。

また、検索している途中で、自分にあった親子サークルや育児教室を見つけて参加することで、他の親との交流や情報交換の場として利用もできます。

プロの支援を受ける。

産後うつの可能性がある場合は、医師に相談することがとても大事です。産後うつを甘く見ていると、長期的な治療が必要になることもあるので、きちんとした治療を早期に受けることが大事です。

カウンセリングを受けてみましょう。産後うつとまではいかないものの、ストレスが大きい場合は専門家に話を聞いてもらうだけで心が楽になることもあります。

夫のサポートがなくストレスが大きい場合は、パパ向けの育児教室などもあるので、育児の参加の仕方を学ぶことで積極的にサポートができるようになる父親もいるのです。

産後クライシスは妻が悪い?旦那との接し方

産後クライシスになったのは妻だけが悪いのでしょうか。

旦那の考えている事や、コミュニケーションの見直しなどできる事はまだまだあります。

産後クライシスは妻が悪い?旦那の考えていること

旦那がサポートしてくれないと悩む妻は多いですが、旦那は「妻が悪い」と考えていることもあるのです。

旦那の心理としては「妻がとにかく冷たい。なぜそんなに厳しい口調で話すのかわからない。子育てが大変なのは理解しているが、自分の仕事も大変。できる限り子育てに参加しているつもり」などがあります。

結果的に、前のように妻に接することができず、子どもが産まれる前のように妻を愛したいが、怖くて愛情が冷めつつあるのです。

夫婦のコミュニケーションを見直す

妻と夫のギャップを埋めるには、コミュニケーションを積極的に図るしかありません。なぜ冷たく接してしまうのか、自分の心身に何が起こったのかをきちんと説明する必要があるのです。

夫も悩んでいるということを理解することは重要です。夫はどのようにサポートすれば良いかわからず困っているのです。

産後クライシスから離婚に発展する夫婦もいるため、できるだけ早い段階でお互いのギャップを埋めていくことが重要です。

まとめ

産後クライシスは自分の体なのに不安定になり、自分でもコントロールできずつらい症状を我慢しているのは妻なのです。

軽く済む方もいますが、重い症状でうつのような症状になる方もいます。

そうならない為にもプロの支援をうけたり、お金を払ってでも過ごしやすい環境を整えたりできるよう夫のサポートも重要になります。

何ができるのか夫婦で話しあえるようなコミュニケーション取りつつ上手く症状を緩和できるように進められるといいですね。

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