ボーナスは夏と冬の年2回という方が多いでしょう。
夫婦の生活設計においてボーナスがあるかないかは大きな問題で、会社の経営が思わしくなくボーナスカットやボーナスの減少もあり得る事です。
そんな中、ボーナスで起こる夫婦問題や、夫によるボーナス隠しや浪費について少し考えてみましょう。
ボーナスの平均額はいくら?
ご主人のボーナスが平均と比べて多いのか少ないのか、気になる奥さんは多いと思います。
ボーナス(賞与)の平均額は厚生省のサイトで公開されています。
2019年のボーナス平均額は夏が約38万円、冬が約43万円となっており、業種によって異なり、金融やインフラが高く、飲食業サービス業などは低い傾向です。
年齢 | 年間平均(小数点第2位以下切り捨て) |
~19歳 | 15.3万円 |
20~24歳 | 42.3万円 |
25~29歳 | 73万円 |
30~34歳 | 91.9万円 |
35~39歳 | 107万円 |
40~44歳 | 122万円 |
45~49歳 | 141.1万円 |
50~54歳 | 155.2万円 |
55~59歳 | 145.7万円 |
参照:賃金構造基本統計調査 / 平成30年賃金構造基本統計調査(のexcelファイルより)
ボーナスで起こる夫婦問題
ボーナスにおける夫婦間に起こるトラブルについても考えてみましょう。
ボーナスがそもそも出ない
企業の規模と賞与支給率には明確な関係があります。一般的に、従業員数の多い大企業ほど賞与支給率が高く、小規模企業ほど支給率が低い傾向にあります。
現在の日本では、およそ3割の企業がボーナスを支給していないのが現状です。その理由は、従業員の月給を手厚く設定しているため、年俸制を採用しているため、自営業であるためなど、企業ごとに様々です。
ボーナスは家計管理にも大きな影響を及ぼします。夫婦で生活設計を立てる際、ボーナスが毎年支給されることを前提としている場合、突然ボーナスが支給されなくなると、生活に支障をきたし、家庭内での軋轢を招くことにもなりかねません。
ボーナスを隠す・嘘をつく
一部の夫婦の間では、ボーナスに関する事で揉める場合があります。
ボーナスを妻に渡したくない旦那は、それを隠したり出ていないと嘘をつくことがあります。
また、ボーナスを現金で受け取ったり、使っていない口座に入金してもらうこともあります。多くの場合、自分で頑張って稼いだボーナスは自分で使うのが当然だと考えているようです。
〇なぜ嘘をつくのか?
- 自分で全額使いたいから(ギャンブル、趣味など)
- 共働きで、財布は別々に管理しているから共有する必要がない
- お小遣いの額に不満があるから
- 妻の家計管理を信用していないから
このような理由から嘘がばれた時に夫婦間の大きな揉め事となってしまうのは容易に考えられる事でしょう。
ボーナスカットにより住宅ローン地獄に|コロナ等
新型コロナの影響により、多くの人の業績が悪化し、ボーナスカットを余儀なくされる事もありました。このような状況下では、住宅ローンの返済が大きな問題となっています。
住宅ローンの返済方法には、毎月の支払いに加えて「ボーナス払い」という選択肢があります。これまでは問題なく支払いを続けてこられましたが、ボーナスカットによって、返済が滞る可能性が高まっています。最悪の場合、返済不能に陥る恐れがあります。
日々の生活費をボーナスで賄っていたり、ボーナスを前提とした支払いを行っていたりする家計にとっては、ボーナス依存度が高く、特に危険な状況に置かれています。
ボーナスの「使い道」で揉める
夫婦の価値観の違いは、しばしば深刻な対立を招く可能性があります。
例えば、趣味や旅行に全額を費やしたい人と、子供の教育費や老後の貯蓄に回したい人、そして生活費の補填やローンの支払いに充てたい人など、それぞれの考え方や優先順位が異なるために、お金の使い道を巡って対立が生じやすいのです。このような価値観の相違は、夫婦間の大きな喧嘩の原因となることがあります。
ボーナス隠し・浪費の対処法は?
どうやったら夫婦で納得するボーナスの使い方ができるかを解説してみましょう。
まず現状を確認する
旦那がボーナスの一部を隠し持っていることを認めない場合、証拠を見つけてみましょう。
銀行の明細書や給与明細などを確認するのは一つの方法ですが、プライバシーの観点から難しい場合があります。代替案として、役所で課税証明書を取得するのも検討に値するでしょう。
現状を把握した後は、どのように対処したいかをよく考える必要があります。
逆ギレに対して事前準備をする
ご主人がボーナス隠しや浪費について指摘されると、時には逆ギレする可能性があります。例えば、「勝手に証拠を見つけるのはおかしい」や「旦那を疑うのは人間として最低だ」といった具合に、話の焦点をずらしてくることがあります。このような逆ギレに対して怒り返すと、話が逸れてしまうので避けましょう。
感情的にならず、相手の逆ギレが収まるのを待つのが賢明です。相手の反応に冷静に対応し、お互いが建設的な対話ができるよう心がけましょう。
現在の家計状況・今後の目標などを旦那と話し合う
家計の状況を正直に説明することが大切です。ボーナスを隠す理由が「小遣いが足りない」というのであれば、日頃の小遣い額を見直し、増額する検討をしてみましょう。その際、なぜ小遣いを増やせないのかの理由や原因も合わせて共有することで、今後は隠さずに済むよう解決策を見つけられるでしょう。
また、共通の目標を明確にしておくことも重要です。例えば、マイホームを建てるには月〇万円の貯金が必要、子供の学費には〇万円が必要といった具合に、必要な金額について話し合っておくと良いでしょう。
ただし、単に必要額を伝えるだけでは相手に理解してもらえない場合もあります。適度に夫の意見も取り入れ、お互いに納得できる落とし所を見つけておくことが大切です。
まとめ
ボーナスカットがやむを得ない事情もありますが急にボーナスカットとなると大変困る事も多いと思います。
月給は決まった金額ですが、ボーナスはご主人が頑張った証でもありますので全額渡してあげたい気持ちもありますが、生活費の補てんとしてあてにしていた場合は生活が困窮してしまう可能性もありますよね。
旦那の物として渡してくれない場合もあるでしょうし、ボーナスが出ないと嘘をつき隠してしまう旦那もいます。
現在の家計事情を踏まえて今後の目標と共によく話し合ってみるのはいかがでしょうか。