共働き世帯における生活費の取り扱いは、夫婦間でしばしば課題となります。夫が生活費を提供しないケースや、共働きにもかかわらず家事の大部分を妻に任せきりにしているケース、夫婦間の収入格差が大きいために生活費の負担が不公平になっているケースなど、様々な問題が生じています。
このような状況に直面している夫婦の方々もいらっしゃるでしょう。生活費をめぐる夫婦間の葛藤の背景にある心理や理由を理解し、建設的な解決策を見つける事はできるのか考えてみましょう。
共働き夫婦の生活費でもめる2つのケース
共働きの夫婦間で揉める大きな理由の一つとして、夫が生活費をくれない、同額の生活費を求めてくるなど、妻としては理解はできますが納得はできない方もいるのではないでしょうか。
収入格差があるのに、生活費を折半しようとする
夫婦の収入に差がある場合、夫婦で等しい金額を出し合おうとする夫がいます。これは、公平な関係を保ち、喧嘩の際に金銭的な話題を持ち出されるのを避けるためだと夫は考えているようです。
また、妻が家事を担っていることを忘れがちな夫もいます。夫は、生活費の折半によって、家庭内の力関係のバランスを保とうと考えているのかもしれません。これにより、夫婦間の不和の原因を解消できると思っているのではないでしょうか。
旦那が生活費をくれない
共働の夫婦の場合、夫は妻にも収入があるため、お金を渡す必要がないと考えることがあります。
生活費の大半を妻が負担しているのは承知していますが、その金額は大きくないと思っているようです。そのため、夫は自由に使えるお金が多くなる一方で、妻は貯金できるでしょうが貯金額は少なくなりがちです。
このような状況では、妻が不公平だと感じるでしょう。
共働きで夫が生活費をくれない!その理由・心理とは
上記で取り上げた「旦那が生活費をくれない事」は問題になるとは思うのですが、なぜ生活費をくれないのか、どのような理由や心理からそのような考え方になるのか考えてみましょう。
自由でいたい
夫は自分で稼いだお金は基本的に自分のものだと考えている人もいます。そのため、妻の同意なく自由に使いたいと思っているのが理想的だと考えている人もいます。
一方で、妻が管理していると、夫婦間の不満や不信感が生まれる可能性があります。しかし、考え方としては、財布が一緒であれ別であれ、夫婦全体の資産は変わらないと考える人も多くいます。
そのため、妻のお金が減ったとしても、足りなくなってから自分のお金を出せばいいと考え、それまでは妻に渡す必要はないと感じているのかもしれません。
お金をすでに使い込んでしまっているためお金がない
生活費を抑え、自身の趣味や好きなことに費やしたいと考えている方もいます。
様々な理由から、生活を賄うだけのお金に余裕がない状況にある可能性もあります。ギャンブルやゲームの課金、キャバクラや浮気のデートなどの支出が重荷となり、妻に内緒で借金を重ねている人もいるのかもしれません。
(子供がいる場合)子育てにお金がかかる事を認識していない
子どもが成長するにつれ、生活費も増加していきます。
食費や学費も、子どもの年齢とともに変化していきます。小さいころと比べると、食べる量が増えて食費がかさみ、学校の進級に伴い学費も高くなっていきます。さらに、衣服の費用も必要となってきます。
しかし、新婚時代の2人暮らしの感覚が残っているため、子育てにかかる費用の重大さに気づいていない夫も多いのです。
生活費をくれない旦那を説得する対処法とは
実際問題、生活費をくれないと生活はとても大変ですし、生活が成り立ちません。
そのままでは生活が出来ない訳ですから、生活費の問題に不満がある場合の夫への対処法などを考えてみましょう。
生活費を出さない理由を聞いてみる
まずは、なぜ夫が生活費を入れてくれないのか、その理由を丁寧に聞き出すことが大切です。
夫婦で生活費を折半することに対して、違和感を感じている事も伝える事が重要です。
その際、夫のやり方を批判するのではなく、落ち着いて話し合いを行いましょう。例えば、夫が子供の将来のための貯金や、老後の備えとして生活費を別途管理しているのであれば、その貯金から生活費を捻出してもらえるよう提案することができます。
一方で、夫の理由が自己中心的で、話し合いを重ねても考え方を変えない場合には、離婚も視野に入れて慎重に対処する必要があります。夫婦関係を維持するためには、互いの意見を尊重しながら、お互いの立場に立って解決策を探っていくことが重要です。
生活費を家計簿につけて夫にみせる
男性は感情的なアプローチよりも論理的な説明を好む傾向があります。そこで、家計簿の作成が有効な解決策となるでしょう。
まず、家計簿を作成することで、具体的な生活費の状況を把握することができます。どのくらいの金額が必要なのか、足りないお金はいくらなのかなど、数字として明確になります。これにより、実際の生活費と理想的な生活費の差異が見えてくるでしょう。
家計簿を一定程度作成したら、夫婦で話し合う際の資料として活用することができます。収支の状況を示しながら、いままでの自分なりの節約方法で乗り切れている事も説明し、具体的に必要な生活費の金額を提示することができます。
夫婦の財布を一つにするように提案する
夫婦で財布を一つにすることは、お金の使い道を共有し、生活費の管理を効率的に行うことができるメリットがあります。しかし、急に「お小遣い制」を導入しようとすると、夫婦間で意見の相違が生じる可能性があります。そのため、お互いの考えを丁寧に話し合い、理解を深めていくことが重要です。
例えば、子の進供学のために一定期間、お小遣い制を導入することを提案するのはどうでしょう。か子供の教育費用を賄うためには、夫婦で協力して生活費を見直す必要があります。そのためには、お互いの生活習慣や価値観を理解し合い、お小遣い制の導入について話し合う機会を設けることが大切です。
この提案に対して、夫が反対する可能性もありますが、お互いの立場を尊重しながら、丁寧に説明することで、理解を深めていくことができるでしょう。お小遣い制の導入に向けては、お互いの意見を聞き、柔軟に対応しながら、家庭の財政管理を行っていくことが重要です。
まとめ
共働きなのに夫が生活費を出してくれなくて生活が大変だと悩んでいる妻も少なくありません。
子供がいる方は更に大変ですが、お金の事で揉めたくないという気持ちも分かりますが実際生活が苦しいのも事実です。
なぜ生活費を出してくれないのか、言えば出してくれるのか、どう自分がやりくりをしているのか、など話をしてどれ程お金が足りないのか提案や話し合いを重ねその都度うまく対処できると良いですね。
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