子供を産んでから自宅で過ごすようになり、以前は気にならなかった旦那のことが些細なことでイライラしたり、腹が立ったりするようになってしまい、夫婦関係が悪化してしまうことはありませんか?
夫婦喧嘩などでストレスを抱えている夫婦も多いかと思います。
なぜ産後、夫婦仲が最悪になるか|産後クライシス
産後クライシスとは出産後に夫婦仲が悪化する現象を言います。では、なぜ産後に夫婦仲が悪くなってしまうのか原因はどのような事が考えられるのかいくつか考えてみましょう。
家事・育児に協力してくれない
妻は出産後、育児に集中するため生活リズムが大きく変わります。しかし、夫は通常通り出勤し、終わったら帰宅します。一部の変化はあるかもしれませんが、生活リズムが完全に変わるとは言えず、ほぼ変わらない生活リズムが続くでしょう。
妻とは異なり、夫には親としての自覚が遅く芽生える傾向があります。協力的であるとしても、おむつ替えの手際が悪かったり、自分とは異なるやり方だったりすると妻は分かっていても、ついイライラしてしまうのではないでしょうか。
出産後、妻の睡眠は大きく変化します。授乳や夜泣きによる3時間おきの睡眠不足のまま、夫の手際の悪い行動について口を出したり、頼んだことをすぐにしてもらえないなど、小さなイライラが積み重なり、夫婦の関係が悪化する可能性があります。
体調不良
お産は個人ごとに大きく異なりますが、出産後には妻のホルモンバランスが大幅に乱れることがあります。
授乳のためにホルモンの値が低下し、更年期のような症状が現れることもあります。そのままの状態で、子供の夜泣きなどによる睡眠不足が重なると、疲労がたまったままの状態になってしまいます。
ガルガル期や情緒不安定なども起こりやすく、これらが重なるとイライラしてしまい、夫婦関係に悪影響を及ぼす可能性もあるのではないでしょうか。
息抜き不足
自宅で一人で赤ちゃんのお世話をするため、自分ひとりになる時間がありません。
トイレに行くことも、ご飯を用意する時間も赤ちゃんが寝ている隙に・・・と少し離れると、まるでセンサーがついているかのように泣き始めます。気付くと、自分自身をほっと一息つける時間さえもありません。ストレスを発散することなんてできなさそうです。
でも、子供を置いて出かけたり、夫にすべてを任せて出かけることはできないし、まだ不安な気持ちがあるとストレスだけがたまってしまうことが多いのかもしれません。
感覚が合わない
妻は育児に非常に疲れているのに、夫は大変さを理解せずに単に子供を可愛がるだけで、「かわいいかわいい」と言っている。子供を叱っても夫は「ママ怖いねー」と甘やかしてしまう。
会話の中からも、どこかで育児は母親の役割であり、夫は手出ししないという態度が見え隠れしている。
夜、夫が帰宅し、手洗いやうがいなどをせずに赤ちゃんに触ろうとするが、妻は何度も「手を洗って、そのまま触らないで」と言うにも関わらず、不衛生な手で赤ちゃんに触る。夫の赤ちゃんへの気遣いが足りず、妻はイライラしてしまう。
また、赤ちゃんは純粋で清潔な存在というイメージがあるため、夫が汚く見えてしまう。
妻はまだ育児モードに入っているのに、夫から女性として見られることに強い抵抗を感じている。
このように、感覚が合わないこともあるのではないでしょうか。
ムカつく!うざい!産後の夫婦喧嘩の克服方法
分かってはいるけれど、どうしてもイライラしてしまう場合があると思います。では、どうやって対処すればいいのでしょうか。
言葉にする
夫が育児の経験値が不足していたり、低い場合でも、妻が具体的な指示をしない限り、夫は何をすべきか分からないことが多いです。
たとえば、「赤ちゃんを見ていてほしい」と頼んでも、夫の中には本当に見るだけで何もしない人もいます。
そのため、「赤ちゃんの世話をして、危険なものを触らせないようにし、何でも口に入れようとしないようにし、泣いたら抱っこして様子を見て、オムツが膨れていたらオムツを交換して」と具体的な指示をすることが必要です。
妻にとっては当たり前のことでも、夫には想像できないことなので、具体的な指示をすることで夫も理解しやすくなるのではないでしょうか。
自分が辛いことも口に出して訴えてみるだけで満足できることもあれば、具体的に夫が提案してくれる場合もあります。諦めずに最初から無理だと思わず、口に出してみることも重要です。
ただ一方的に話すのではなく、言葉に気を使って話すことも必要です。
冷たく「少し考えれば分かるだろう」と言われるとイライラしませんか?
イライラしているからといって、いつも怒りながら棘のある言い方をするのではなく、柔らかい言い方や頼み方を心掛けましょう。
息抜きする
もし両親に頼めるのであれば、子供を思い切って両親に預けてみてはいかがでしょうか。
1時間でも一人で過ごせる時間を作るようにしましょう。
美容室で髪を切る、一人でランチを食べる、友人に愚痴を聞いてもらうなど、少しでもリフレッシュできる時間を確保することも大切です。
睡眠時間が細切れになってしまったり、食事を後回しにしてしまうこともあるかもしれませんが、少しでも睡眠時間を確保するために自己管理をしっかり行い、体調に気を付けることで時間を計画的に使うことができるでしょう。
他人と比べない
周りの夫と自分の夫を比較しないようにしましょう。
少しでも手伝ってくれようとしていることを無視せず、実際に手伝ってくれたことに対しても、手伝ってもらっている方だとポジティブに考えることも重要です。
また、テレビで見かける「イクメン」が日常的に当たり前なことだと思わないようにしましょう。
自分自身を他のお母さんと比較して優越感を持つのではなく、夫とのペースで進むことが大切ではないでしょうか。
外部サポートを受ける
カウンセリングを受けることで、言いづらい話もでき、心がスッキリすることがあります。また、ベビーシッターや育児サポート、ファミリーサポートセンターなど、行政のサービスを利用することで、少しでも負担を軽減することができるかもしれません。
すべて一人で抱え込む必要はありません。利用できるサービスがあるのであれば、ぜひ活用してみましょう。
時間が経つのを待つ
怒りが連鎖し続けることがあるかもしれませんが、1度の怒りの時間というのは持続できません。夫に無償にイライラしてしまう場合でも時間の経過と共に収まることが多いです。
最初は初めての育児で知らない間にストレスが少しずつ溜まっていくようです。
また、母性本能による赤ちゃんの保護意識も関係しているかもしれませんが、子供が成長すると夫も子供と一緒に公園に行ったり、買い物に出かけたりすることができるようになります。そのため、自分自身の時間や一人で進めたい家事を行う時間が取れるようになり、イライラすることも減ってくるのではないでしょうか。
旦那が気を付けたいこと
夫側からしても気を付けておきたい事があるはずです。
話し合う
妻と協力して家事と育児の分担方法を話し合いましょう。それは出産前に決めておくことが望ましいです。
周囲の夫や妻の経験を聞くことで、見落としていたポイントに気付くことができるかもしれません。
妻が産後に不安定になりやすいことや、妻が望むサポートについて、事前に共有しておきましょう。
事前に知識を得ておくだけで、普段は経験しないイライラに対しても心構えを持って対処できるのではないでしょうか。
育児に積極的に協力する
育児休暇などを利用し育児に参加するのはどうでしょうか。
産後3か月が一番育児が大変だと言われています。後になっても「あの時(産後3ヶ月)」に言われた事やされた事は妻は忘れることはありません。
その大変な時期を夫が率先して手伝えるかどうかで今後の夫婦の在り方も変わりやすくなるのではないでしょうか。
妻の言うことに耳を傾ける
妻の愚痴をただ聞いてあげることで、妻のストレスが軽減されます。もしかしたら、妻は解決策を見つけるために行動に移るかもしれませんが、ただ言いたいだけかもしれません。
解決策が思い浮かぶかもしれませんが、それをグッと我慢して聞き役に徹することはいかがでしょうか。
妻がイライラしていても、それを受け止め、夫にとっては異なるかもしれませんが、一度、その点に注意することで、解決に向けて違った方向からの新しいアプローチが見つかるかもしれません。
自分優先にしない
飲み会や遊びを控えてみませんか。
夜泣きの対応から夜中の授乳、おむつ替えから沐浴まで、妻がやっていることを一度は全て経験してみませんか。
凄いな、大変だな、俺には出来ないな。ではなく、妻は産んだ瞬間から自分が出来ないことを知りつつもやらなければならないのです。
そのことを念頭に置いて、難しいかもしれませんが一緒に経験していきませんか。妻も頑張っているからと、遊びや飲み会をある程度我慢することで、親としてもお互いへの思いやりもできるのではないでしょうか。
まとめ
産後に旦那に対しイライラしてしまう事は誰にでもあります。
多くの女性がその対応に不満を持ち続け離婚へとつながる可能性はあるかもしれません、ですが、時間の経過でよくなる事も多く、違う良い一面を見る事も多いので、すぐに離婚へと考えるのはやめて、一度深呼吸しておきましょう。