子持ちと子なしで分かり合えない理由
いくつか理由を挙げますので子供がいる人といない人の違いを理解することで、お互いの立場を尊重し合えるようになるかもしれません。
子どもの話題・子どもと遊ぶことが中心になるのが辛い
子持ちと子なしの人々が互いに理解し合えない理由の一つは、会う際に子供の話題や子供との遊びが中心になってしまうことです。
子供のいない主婦が「友達と2人で会話を楽しみたい」と思っているとき、相手がいつも子供を連れてくるため、結局子供の話ばかりになってしまうことは残念な気持ちになります。
例えば、子持ちの友人が幼稚園や小学校の子供の話を延々とすることや、「うちの次男が賞をもらった」「そういえば、長女の運動会が来週」「私はPTA役員だから手伝わなきゃいけなくて」と話すことがあります。
結果的に、また子供の話題で終始してしまうのではないかと思ってしまいます。
子供以外の話をたくさんしたいのに、それが叶えられないことは寂しいです。
子育ての大変さについて共感できない
「子育ての大変さ」について、子持ちと子なしの主婦が共感し合うことは難しいです。
子持ちの主婦は、日々の子育ての大変さを実感しており、子どもの世話や教育、家事と仕事の両立などは、精神的にも肉体的にも負担が大きいです。
具体例としては、「朝は子どもの朝ごはんを作って、その後は家事や仕事が待っていて本当に一日中忙しいです」とか「昨夜も赤ちゃんが夜泣きして、朝まで寝られなかったです」とか「今朝、風邪をひいた長男を病院に連れて行った。熱が下がるまで待つのが本当に大変でした」といったことがあります。
一方、子なしの主婦は子育ての大変さを直接経験したことがないため、なかなか理解し共感することは難しいです。また、子なしの主婦は、子どもがいないことによる孤立感や孤独感についても共感されにくい悩みがあります。このように、子育ての有無によって生活リズムが大きく異なるため、お互いの大変さを理解し合うのが難しいのです。
マウンティングの取り合いになる
子なしと子持ちの方の間では、自身の生活環境がより「良い」と主張し合うマウントの取り合いが起こりがちです。
例えば、子なしの主婦から「子育ては大変だと聞くけど、実際は、そんなに大変じゃないでしょ?」といった発言があると、子持ちの人は自分の大変さを理解されていないと感じて反発してしまいます。
同様に、子持ちの人から「子なしのほうが自由で楽でいいですね」といった羨ましがるような発言があると、子なしの人は自分の生活が「楽」だと見なされていると感じて嫌な気分になってしまいます。
こうした相手の立場を理解せずに、自分の生活スタイルが「上」だというニュアンスが口をついて出てしまうことがあります。
職場でのハラスメント行為もあり
友達だけでなく、職場でも子なし・子持ちの間で論争が起こりやすいということがあります。
子なしの社員は、保育園のお迎えで急がなければならないママ社員を見て、仕事と育児の両立の大変さを感じつつも、自分も早く帰りたい気持ちがあるのです。
また、ママ社員の仕事をカバーして残業を強いられると、それに対して不満を感じることもあります。
さらに、産休から職場復帰したママ社員のことについて、子なし社員は「やる気がない」と感じることがあります。出産経験のない人は、ママ社員の状況を具体的に想像することが難しく、仕事の対等性を求めすぎてしまうのです。子なしの社員にはママ社員の大変さが理解しにくく、両者の立場の違いから生じるズレが生じているのです。
子ありの友達との付き合い方
子供がいる友達との付き合いって、なんだか疲れるし大変そう、と感じている主婦の方もいるでしょう。子ありの友達との関係を円滑に保ちながら、自分自身も充実した日々を送る方法をいくつか挙げてみました。
付き合いが変化するのは普通と受け止める
子なしの立場からすると、子ありの友達と遊ぶ際に『子どもの相手や話題ばかりになる』という悩みは、よくあることです。
しかし、この状況は『子あり』『子なし』といった立場の違いだけで片付けられるものではありません。
子どもがいても独身者や子なしの友達と積極的に付き合う人もいますし、逆に、結婚や出産をきっかけに疎遠になってしまう人もいます。そもそも、人生のステージが変わることで、また、それぞれの状況が変われば、付き合い方も変わるのは自然なことです。
長く続く友情の鍵は、お互いの状況を理解し、尊重し合うことです。相手の生活が子ども中心になったとしても、その変化を受け入れつつ柔軟に対応していくことが大切だと受け止めるべきです。
自分の関心事を適度に会話に持ち込みたいことを伝える
友達との付き合いが円滑に進むかどうかは、お互いのコミュニケーションの方法にかかっています。
たとえ子どもの話が中心になりがちでも、自分が関心のある話題を程々に持ち込むことも可能です。
例えば、率直に気持ちを伝えながら相手の関心も尊重することが重要です。具体的には、「子どもの話も大切だと思うから、半分くらいは子どもの話をして、残りは他の話とか、バランスを取れたらいいなって。」と伝えることができます。
また、共通の話題を見つけるために努力することも大切です。例えば、「子育てって大変そうだけど、その中でもあなたの時間ってあるの?あなたの生活や興味について話せたら嬉しいな。」と提案することができます。
さらに、新しいことを提案することも有効です。「たまには子ども抜きで、大人だけの時間を作るのはどう?」と提案してみましょう。
これらの方法で伝えることで、友達との関係を維持しながら自分の気持ちも尊重してもらえる可能性が高まります。大切なのは、相手を否定せず、お互いの状況を理解し合おうとする姿勢です。
伝える努力を重ねることで、お互いを尊重し合えるより深い友情を築くことができます。
マウントされる場合はその付き合いを見直す
例えば、マウントを取るような発言が出たら、「こういう話題が出ると、みんなが居心地悪くなるように感じるんだ」と伝えたり、お互いの状況を尊重し合うことの大切さを伝えようとしても、複数人の子ありママがいるとその意見が通りにくいケースも多いことがあります。
また、このような意見を言っても、相手からは「対立を煽っている」と感じられてしまうこともあります。
もし、現在の友達との時間が子ども中心になりすぎて自分にとって居心地が悪く感じるなら、無理に同じスタイルの付き合いを続ける必要はないと考えることもひとつの案です。
友人関係というのは、お互いが心地よく、楽しく過ごせることが重要です。
常にマウントを気にしなければならない関係は、本当の意味での友情とは言えないかもしれません。
新しい交友関係やコミュニティを探すのも一つの手です。友人関係が変わるのは自然なことですし、自分自身が無理をしないことが大切です。
まとめ
子持ちと子なしの人々が互いに理解し合えない理由は、会う際に子供の話題や子供との遊びが中心になってしまうことや、子育ての大変さについて共感できないこと、マウンティングの取り合いになること、職場でのハラスメント行為もあることなどが挙げられます。
子ありの友達との付き合い方では、付き合いが変化するのは普通と受け止めることや、自分の関心事を適度に会話に持ち込みたいことを伝えること、マウントされる場合はその付き合いを見直すことも大切なのではないでしょうか。