共感力がない夫・共感してほしい妻|例と心理、対処法

家庭問題

共感してほしい妻と気持ちを汲み取らない夫の具体例

共感力とは、他者の考えや意見にその通りだと感じたり、喜怒哀楽といった感情に寄り添うことができる力の事を言いますが、共感を求めているのに、夫がなかなか気持ちを汲み取ってくれない場合の具体例をいくつか挙げてみました。

共感力がない夫婦の対話の例

例①
妻が「今日ママ友と会ったんだけど、ちょっと嫌な思いをしちゃったの…」と夫に話し、共感してもらいたいと思っていましたが、夫は「じゃあ、次はその人と会わないようにすればいいんじゃないか?」という”問題を解決”するようなアドバイスをしました。

夫は妻の悩みを理解して対応したつもりだったのですが、妻にとってはこの反応が冷たく感じられたようです。妻は自分の感情を理解してもらえなかったと感じ、落胆してしまいました。

例②
妻がパート先での些細なトラブルの話をしてくるが、夫にとっては、大した問題ではないと感じるが、妻が大げさに反応していると感じて心が冷めてしまい共感ができないのです。

例③
妻が職場の人間関係について頻繁に愚痴を言うことは、夫にとって大変なストレスになります。

夫も自分の仕事で疲れているため、同じような話を聞かされ続けるのは負担になり、気持ちを理解しつつも共感したくても別の事を話してほしいと思っているようです。

例④
妻が新しい髪型にして夫の感想を期待しますが、夫は特に興味がないので「ふーん、変わったね」と言うだけで、妻の努力に対する反応が冷めていたのです。妻は自分の変化に対する夫の無関心さに、がっかりしてしまうのです。

なぜ旦那は人の気持に寄り添えない?共感力がないの?

共感してほしいのに、旦那はなぜかそんなに共感してくれない。一緒にいても心が通じない、寄り添ってもらえないと感じることはありませんか?なぜ旦那さんに共感力がないのか、その理由と共に解説していきます。

思考パターンの違い

男女のコミュニケーションスタイルの違いは、日常生活の中で多くの誤解や摩擦を生む原因になります。

男性の中には、「問題解決」を主な目的としてコミュニケーションを取る傾向があります。彼らは直接的で簡潔な表現を好み、会話の中で事実や結論を重視します。

一方、女性は感情の共有や理解を求めてコミュニケーションを取ることが多く、感情の詳細を共有しながら話を進める傾向があります。

論理的思考が強い人は、感情的な側面よりも事実や解決策に注目しがちです。そのため、共感不足に見える可能性があります。

育てられ方が違う

男の子は一般的に「男らしく」振る舞うことが期待されることが多いです。

例えば、「男の子は泣かない」「強くなりなさい」という言葉をよく聞きます。結果的に、感情、特に悲しみや不安といった弱さの感情を抑えるようになります。

そのため、自分の感情を認識しにくくなり、自分が何を感じているかわからなくなることがあります。

また、感情を言葉で表現することに慣れていないため、うまく伝えることが難しいこともあります。さらに、自分の感情を抑えてきたため、他人の感情にも敏感になりにくいことがあります。感情について話すことに慣れていないため、そういった話題を避ける傾向もあります。

経験不足

もし人生経験や多様な人との交流が少ないと、様々な感情や状況を想像することが難しくなるかもしれません。

例えば、深い喪失感や極度の不安を経験したことがない人は、そういった感情を抱えている人の気持ちを想像するのが難しくなるかもしれません。

また、異なる背景や価値観を持つ人々との交流が少ないと、自分の視点や考え方が唯一のものだと思い込みがちになります。これにより、他者の異なる見方や感じ方を理解しづらくなるかもしれません。

このような経験の不足があると、結果として妻の話す内容や感情に共感することが難しくなり、夫婦間のコミュニケーションにずれが生じるかもしれません。

傷つきたくない

過去の経験から、感情を表現すると批判されたり拒絶されたりしたことがあります。その経験から、無意識に感情の表現を避けるようになる場合もあります。

自分の感情を表現することで傷つきたくないため、事実や論理など「安全な領域」に逃げ込むことが多く、心理的な距離を置こうとします。また、感情的な衝突を避けることで、自分の立場や自尊心を守ろうとします。

その結果、夫婦間のコミュニケーションも表面的になり、お互いの関係が深まりにくくなります。

夫が妻の気持ちを理解してくれない、心が通じないを解決する方法は

「私の気持ちを理解してほしいのに、夫がなかなか共感してくれない」という悩みを抱えている方は少なくありません。

そんな心が通じない事を解決する方法をいくつか提案します。

視点の違いを受け入れる

夫が妻の感情や心の動きに注意を払わない傾向がある場合、まず、夫婦間の視点の違いを認識し、受け入れることが重要です。

夫の関心の向け方が自分とは異なることをまず理解し、妻がある程度の寛容さを持つことで、感情的にならず客観的に夫を見られるようになります。これにより、より冷静な対応が可能になります。

コミュニケーションにおいては、双方の意見や考え方を尊重する姿勢が鍵です。自分の考えを押し付けるのではなく、夫の視点も大切にしながら対話を心がけるようにしてください。

例えば、夫の興味ある話題から会話を始め、徐々に感情面の話題に移行することも一つの方法です。また、夫の言葉を否定せず、まずは受け止めてから自分の意見を加えることも効果的です。

継続的に対話をしながら互いに成長する

時間をかける:一度の会話ですべてを解決しようとするのではなく、継続的に対話をすることを意識しましょう。定期的な対話の時間を設けることもおすすめです。週に一度や月に一度など、特別な話し合いの時間を定期的に設けてみましょう。

相手のペースを尊重する:共感性の向上には時間がかかるものです。焦らず、相手のペースに合わせて少しずつ成長していきましょう。わずかな変化があったら、それを認めて、感謝の気持ちを伝えることも大切です。

共感の基盤を広げるために、一緒に新しいことを決めて行動することもおすすめです。特別な話し合いだけでなく、子育て講座に一緒に参加したり、家族で趣味活動をしたりすることで、関係を深めることができます。

粘り強く取り組むことで、より深い絆と理解に基づいた関係性を築くことができます。急激な変化を期待するのではなく、小さな成長を積み重ねていく姿勢が、長期的な改善につながります。

夫への期待を減らす

期待が高すぎると、現実とのギャップが大きくなってしまうことがあります。例えば、「夫は毎日仕事から帰ったら私と話して共感すべき」という期待を抱くと、実際にそうならない日に大きな失望を感じてしまいます。

しかし、「たまに共感してくれたら良いかな」と程度に考えておけば、失望感を軽減できます。期待を抑えることで、夫のあるがままを冷静に受け止めることができるようになり、夫の良い面や努力している部分にも気づきやすくなることもあります。

それに、期待値が下がることで、以前なら気にも留めなかった小さな変化や努力を肯定的に評価することができるようになります。

高い期待は自分自身にもストレスを与えます。常に「夫にこうあってほしい」と思い続けることは精神的な負担になります。そのため、期待を抑えることで、自分自身もリラックスした状態で日々を過ごすことができるようになるのではないでしょうか。

まとめ

共感してほしいのに気持ちに寄り添ってくれない夫は思考パターンの違いだったり、経験不足だったり、いろいろな理由があります。

だからといって妻は理解してくれないと怒るのではなく、視点の違いからなる考え方の違いを受け入れたり、お互い対話しながら成長したりする事で解決に繋がるのではないでしょうか。

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