夫婦喧嘩は子供のトラウマに!?親ができる3つのフォロー

家庭問題

夫婦の喧嘩は些細なことから始まりがちです。子供の前では喧嘩をしないように気をつけたいと思っている方もいらっしゃるでしょう。しかし、つい子供の前で喧嘩してしまい、子供に何か影響があるのではないかと心配しているかもしれません。そこで、どのように対処すれば良いのか、どのように注意すれば良いのかを考えてみましょう。

赤ちゃんの前で夫婦喧嘩をしてしまったら

言葉が分からなくても、赤ちゃんは喧嘩を察知する

赤ちゃんはまだ言葉の意味を理解していないため、親は喧嘩が少し起きても大丈夫だと思いがちです。しかし、赤ちゃんは言葉こそ分からないものの、両親の感情にとても敏感です。そのため、赤ちゃんは喧嘩を目撃することで恐怖心やストレスを感じ、泣いたり夜泣きが増えることがあります。

さらに、心の発達にも影響を及ぼす可能性があり、トラウマやPTSDを引き起こすこともあります。ですので、親は言葉が通じなくても、「○○ちゃんは悪くないよ、大きな声を出してごめんね」と具体的に説明し、心を込めて宥めるようにしましょう。

夫婦喧嘩が子供に与える4つの悪影響とは

自己肯定感の低下

子供が両親の喧嘩をきっかけに自分自身を責めてしまうことがあります。そのような場合、子供は「自分が良い子じゃないから・自分が悪いせいだ」と考えてしまうケースがあります。

子供は自分自身を責めることで自己防衛し、両親を責めずに済むという思いもあるのです。

しかし、その結果、子供は自分の中で親に甘えたいという気持ちを抑え込んでしまいます。 親は子供を注意深く見守る必要があり、子供の表情が暗くなっていないか、いつも通りの元気さがないかを気にかけるようにしましょう。子供に対して常に声をかけることも大切です。

コミュニケーション障害・他人への依存度が高くなる

親が離婚した子供は、愛情やコミュニケーションが不足してしまうことがあります。

親から受けられない安心感を他人に求める子供もおり、両親や他人に捨てられるという不安から、ますます他人に依存する傾向があるようです。
親は子供に対して、物を買い与えるだけでなく、子供の考えを理解し受け入れる甘えさせるようにする事を忘れないでください。

素行が悪くなる可能性があります|不登校等

子供は、両親が喧嘩している様子を見たり感じたりすることで、不安や孤独を感じることがあります。

現在の状況がこのまま続くと、将来がさらに悪化するのではないかという強い不安を抱きます。そのような不安を払拭しようとして、非行や犯罪に走ってしまう子供もいます。
両親の口論を頻繁に耳にすることで、悪口や罵倒をすることも平気になりがちです。

また、両親は喧嘩に忙しくて子供に目を向けることが難しくなる場合もあるかもしれません。しかし、親も人間ですが、子供への愛情や孤独を感じさせない行動は非常に重要です。
たとえ子供が困らせる行動を取ってきたとしても、無理やり怒るのではなく、子供自身が内面の苛立ちを解消できないためにそのような行動を取っている可能性もあるので、じっくりと観察し、対話することが必要です。

喧嘩を見て育った子供の脳は萎縮する?

夫婦喧嘩は、子供の心だけでなく、子供の脳も傷つけます。脳の視覚野の一部が委縮し、感情や学力にも影響を与えると、NHKの「クローズアップ現代」でも取り上げられています。適切なケアをすると大人の脳でも回復することがあることが海外の研究でわかってきています。決して諦めない事が大切です。

夫婦喧嘩の後、どのように子供をフォローすれば良いか

あなたのせいではないと伝える

親としては、喧嘩をする場合でも、建設的な対話を心がけましょう。

ただ威嚇したり、批判的な言葉を投げつけるだけではなく、お互いに前向きな意見を交換し合えるように努めることが必要です。

これまでの喧嘩が子供の心に深い傷を残していることを考えると、適切なケアが必要です。
子供の感情をしっかりと受け止めてあげてください。子供が言いたいことを全て話すことを許し、それを真剣に受け止めた後、優しく抱きしめてあげてください。 子供は大切な存在であることは当然のこととして伝わっていると思ってはいけません。必ず言葉で伝えてください。子供に対して「あなたは私にとって大切な存在です」と言葉にして心から伝えることが重要なのです。

喧嘩の原因を伝える

子供にも十分な説明が必要です。
説明が不十分なままでは、正しく理解することはできず、親に対する不信感が溜まってしまいます。だからこそ、親としては具体的に喧嘩の原因を言葉で伝えることが重要です。言葉遣いや生活態度、子育てに対する考え方など、さまざまな要素があるかもしれません。

例えば、「○○と言われて、ついカッとなって酷いことを言ってしまった」とか「約束を破ったのに謝ってこなかったのを、イラッとしてつい酷いことを言ってしまった」といった具体的な出来事を伝えることで、子供ながらに理解しようと努力するでしょう。

ただし、配偶者の悪口を言ったり、子供のせいにしたりすることは避けなければなりません。

仲直りの姿を見せる

子供は、両親が夫婦喧嘩をしているのを聞いた時、心の中で「早く仲直りしてほしい、喧嘩はやめてほしい」という不安な気持ちになります。喧嘩が終わっても、ちゃんと仲直りした姿を見せないと、子供は不安を感じたままです。

両親がお互いに謝る姿を見せても良いです。何か悪いことをした時には、ちゃんと謝ることを親が実践している姿を見ることで、子供たちも学ぶことができます。日常的にお互いに感謝の気持ちや思いを伝え、仲直りの様子をしっかりと見せましょう。

まとめ

子供にとって両親の喧嘩を見てしまうことはとてもストレスで、成長する上で悪影響となり、色々な面で影響がでてしまいます。

夫婦喧嘩をしないというのは理想論になってしまうとは思いますが、減らすことはできますし、喧嘩する姿をみせてしまってもきちんと対処や対応をすれば問題は減る事もあります。

普段から感謝の言葉にしたり、すぐ謝る事で子供へのスキンシップを多く取ったりして子供への影響を減らすようにしましょう。

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