ギャンブル依存症は、自身のコントロールを失うことで深刻な問題に発展する可能性のある状態です。
主婦の方の中には、ごく自然な形でギャンブルにのめり込んでしまい、それが夫婦関係の悪化につながった例もあります。
ギャンブルに夢中になってしまう原因や、ギャンブル依存症の特徴、そして克服するための方法について、しっかりと理解を深めることが重要です。ギャンブルに取り憑かれてしまう性格傾向など、自身の特性を把握することで、依存症に陥るリスクを最小限に抑えることができるでしょう。
ギャンブルがやめられない・・・その原因・性格・なりやすい人とは
程よく遊ぶ程度でしたら何も問題はないのですが、やめられない人はなぜやめられないのか、ハマりやすい性格などあるのか、ギャンブル依存症になりやすい人などいるのか考えてみましょう。
ストレス発散のため
家事や育児、仕事などのストレスを発散するためにギャンブルに頼っているのが現状です。
しかし、周囲に相談できる人がいない場合、ストレス解消の手段としてのギャンブルが逆効果となり、深刻な依存症に陥ってしまうことがあります。
ギャンブルに手を染めることで、一時的には勝利の快感を味わうことができます。
しかし、その快感に惑わされ、繰り返し同じ行動を取るようになってしまいます。「次は勝てるはずだ」「今までの負けを取り返さなければ」といった思考に捕らわれ、ますますギャンブルに依存していってしまうのです。
特に、ギャンブルができる場所が近所にある場合や、家族にギャンブル依存者がいる場合は、ギャンブル依存症になりやすいと指摘されています。
普段の生活に夢や希望がない
日々の生活の中で虚無感や空虚感を感じている人は、ギャンブルは一時的な快楽や幸福感を与えてくれるかのように思われがちです。
しかし、ギャンブルから離れた時にはかえってその虚無感が強まり、結果的に依存症に陥ってしまうのが実情です。
また、仕事がない、お金がないといった現実から逃れるために、パチンコなどのギャンブルに没頭する人もいます。
しかし、そうした行為は一時的な気晴らしにすぎず、長期的には問題を解決するものではありません。むしろ、ギャンブル依存症を招き、生活をさらに悪化させてしまう可能性があるのです。
真面目で責任感が強い性格だから
責任感から日々の生活において周囲からの期待に応えようと努力しています。しかし、その結果としてストレスがたまり、アルコールやギャンブルといった不健全な行動に走ってしまうことがあります。
このような場合、ギャンブル依存症とうつ病が併発するケースも少なくありません。
中には、真面目な性格ゆえにギャンブルを徹底的に研究し、自分は絶対に負けないという強い信念を持ち続ける人もいます。ギャンブルに夢中になり、依存症の危険な状態に陥ってしまうのです。 このように、責任感の裏返しとして、健全ではない行動パターンが生まれてしまうことがあるのです。
負けず嫌いであるため、負ける事が許せない
ギャンブルにおいて負けず嫌いな性格のため、自分の負けを認めたくないのです。そのため、負けた分を取り返そうと熱心にギャンブルを続けてしまうケースがあります。
ギャンブルに関してのみ、自分の負けを認められないという人もいます。通常はそのような性格ではないのですが、ギャンブルの場合だけは例外となってしまうのです。結局のところ、ギャンブルの負けを受け入れられずに、繰り返しギャンブルを行うことになってしまうのです。
日常生活に金銭的問題があるから
借金に苦しむ人の中には、ギャンブルに夢を託して生活の立て直しを図ろうとする方がいます。
仕事で着実に収入を得ようとするのではなく、一攫千金を夢見て、ギャンブルに熱中してしまうのです。
特に、ギャンブル初期に大きな勝利を収めた経験がある人は、「もう一度あのような大勝ちができれば、借金を返済できるかもしれない」と考え、ギャンブルに没頭し続けてしまう傾向にあります。
努力ではなく偶然の勝利に頼ろうとするこのような思考は、深刻な借金問題をさらに悪化させる危険性を孕んでいるのです。
ギャンブル・パチンコ依存の3つの特徴
ギャンブル・パチンコ依存症における特徴などあるのでしょうか。
怪しいと思った時にこのような特徴がある場合依存していると考えてもいいのではないでしょうか。
お金を溜められない・借金をする
多くのギャンブル依存症の方は、自身の浪費ぶりに気づくことができません。
収支のバランスを保つことができず、給与や貯蓄を全てギャンブルに費やしてしまいます。
中には、配偶者のクレジットカードを無断で使用したり、消費者金融から大額の借入をするなど、深刻な経済的問題に陥る人もいます。依存症の進行に伴い、ギャンブルに対する執着心が高まり、使い込んでしまった罪悪感よりも、ギャンブルを続けたいという衝動が強くなっていきます。
このように、ギャンブル依存症は単なる浪費の問題だけでなく、家計家や族関係の崩壊にもつながる深刻な疾患なのです。
ギャンブルをしていないと落ち着かない・イライラしがち
ギャンブルに熱中しすぎると、他の趣味や興味関心を持つことができなくなってしまいます。
ギャンブルのことばかり頭から離れず、ギャンブルに関わっていない時間でも落ち着いていられなくなります。
中には、家事をしている最中でさえ、ギャンブルができないことにイライラしてしまう人もいます。
また、パチンコ店の音楽や場外馬券場の喧噪が耳に残り、静かな場所でも落ち着くことができなくなり、気づくとパチンコ台の前に座っているという人もいるのです。 このように、ギャンブルに依存してしまうと、日常生活に大きな影響が出てきます。
人に嘘をつく
「ギャンブルをやめると言っても、なかなか実行に移すのは難しい」のが現状です。多額の金銭的損失や借金を抱えながらも、さらなる借金を重ねてしまうのは、周囲からの信用を失うリスクを見落としているためです。
例えば、子育て中の母親が、「両親の具合が悪いので預かってほしい」と嘘をつき、その隙にパチンコ店に行ったり、「両親の治療費が足りない」と少額の借金をして、それをパチンコに費やすといった行動が見られます。
すぐにその嘘が明らかになり、返済の見込みもないにもかかわらず、そのような行動に及んでしまうのは、ギャンブル依存症の人々に共通する思考の傾向があるためです。すなわち、長期的な影響を考える力が弱くなってしまっているのです。
ギャンブル依存を克服するには・・・依存から脱するためにできる5つのこと
ギャンブル依存を克服するためにはどのような事をしていくことで脱する事ができるようになるのでしょうか。
夫に全て打ち明ける
ギャンブル依存症の題問を抱えている方は、まずは家族に真摯に状況を説明し、理解と協力を求めることが重要です。
隠れて借金をしている場合は特に、一人で問題を解決するのは非常に困難です。
そのため、家族に協力を求め、お金の管理や、ギャンブルをしていないかの確認をしてもらうことをおすすめします。
この問題に向き合うには、家族との対話が不可欠です。怒られたり、離婚を切り出されたりする可能性もありますが、真摯な態度で、今後の改善に向けた決意を伝えることが重要です。ギャンブル依存症からの回復には時間と努力が必要ですが、家族の理解と支援があれば、前向きに取り組むことができるでしょう。
仕事を始める
仕事に打ち込めば、平日の1日を有意義に過ごすことができるようになります。
1日のうちギャンブルをする時間が減るので遠ざかるきっかけにもなるのではないでしょうか。
借金をしている人にとっては、仕事に専念することで借金の返済にも繋がる可能性があり、一石二鳥の効果が期待できるのではないでしょうか。
ギャンブル以外の趣味を見つける
専業主婦の方は、時間に余裕があるため、パチンコやパチスロなどのギャンブルに手を染めてしまうことがよくあります。
しかし、ギャンブルに時間を費やすのではなく、自分の趣味に没頭できるものを見つけてみてはいかがでしょうか。
例えば、漫画が好きな方であれば、ネットカフェに足を運び、そこで漫画を読むことができます。映画が好きな方であれば、画映館に足を運び、映画を鑑賞することができます。ゲームが好きな方であれば、ゲームをプレイすることで時間を過ごすこともできます。また、動画投稿やSNSに載せるための写真や動画を撮影することで、新しい趣味を見つけることもできるでしょう。
これらの活動に時間を費やすことで、ギャンブルから意識をそらすことができ、より充実した時間を過ごすことができるはずです。専業主婦の方には、ギャンブルではなく、自分の趣味に没頭することをお勧めします。
お金の管理は1人でしない
お金の管理を他の人に任せることは、金銭の浪費を防ぐ上で非常に有効な方法です。
現金や通帳を自分の手元に置かず、家族に保管してもらい、定期的にチェックしてもらうことで必要以上の支出を抑えることができます。
また、外出時に財布に必要最小限の金額しか持ち歩かないよう心がけるのも良いでしょう。
中には、現金を一切持ち歩かないことで、パチンコ店に立ち寄らずに済んだという人もいるようです。このように、お金の管理を他者に委ねることは、無駄な出費を抑制し、健全な金銭管理につながるのです。
依存症専門機関などに相談
ギャンブル依存症は、深刻な精神的な疾患であると認識されています。
重度の依存症の場合、専門家による適切な治療と支援が不可欠となります。
専門の精神科医やカウンセラーに相談することで、個人に合った対処方法を見つけ出すことができるでしょうし、専門家の助言を得ることで、ギャンブル依存症からの回復に向けた具体的な道筋を立てることが可能となります。
依存症からの脱却には時間と努力が必要となりますが、専門家の適切な指導のもと、確実に前進していくことができるはずです。
まとめ
ギャンブル依存は深刻な問題であり、一つの病気として捉えられています。
依存症に苦しむ人は多く、「やめたいのに辞められない」、「気づけばパチンコ屋にいた」といった経験をしています。
この問題に対処するには、本人の強い意志が何より重要です。
医療関係者やカウンセラーと相談したり、家族と話し合って今後の方針を立てることで、少しずつ前に進めるでしょう。依存症からの脱却は容易ではありませんが、適切なサポートと本人の強い意欲があれば、前向きな変化を遂げることができます。
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