子供をほったらかす理由|特徴、心理、ネグレクトにならないように

家庭問題

「子供をほったらかす理由」

言葉に出すのはためらわれるかもしれませんが、子育てしていくうえで心の中で一度は考えたことがあるのではないでしょうか?子育ては喜びと共に、時には苦しみも伴うものです。しかし、子供をほったらかすことで生じる心理的な影響や、ネグレクトにならないようにするためのポイントを知ることで、あなたの子供との関係をより良いものにすることができるかもしれません。

ネグレクトを受けた子どもの特徴

ネグレクトとは、

ネグレクト(英: neglect)は、児童虐待、障害者虐待、高齢者虐待、患者虐待のひとつ。子供に対するネグレクトは育児放棄(いくじほうき)、育児怠慢(いくじたいまん)、監護放棄(かんごほうき)とも言う。
(出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

とあり、放置されがちな子供は、成長するとさまざまな特徴を示すことがあります。

例えば、外見には清潔感がない子供がいます。お風呂に入らず、洋服も洗えないためです。また、夜遅い時間に一人で外の公園に出歩いている子供も注意が必要です。

さらに、親とのコミュニケーションや日常的な行動が不足しているため、感情のはけ口がなくなります。その結果、怒りなどの感情をコントロールすることができない子供もいます。

また、愛情に飢えているため、度を越えた甘え方をします。自分の子供と遊んでいる時でも、他の子供を押しのけてまで甘えてくる子供もいます。

さらに成長してくると、寂しさを満たすために恋愛相手に必要とされることを求める場合もあります。

以上のように、放置された子供は社会のルールやマナーを身につけることができず、心理的な不安を抱えることが多いのです。

 

母親が子供をほったらかしてしまう・育児放棄してしまう原因とは

悩んでしまい結果的に育児放棄になってしまっている人もいれば、子供気分が抜けないまま親になる人もいます。

そういった親になってしまう原因や背景はどのようなことなのでしょうか。

育児の知識が不足・子育てに自信がない

子育てに関する学びがなかったため、育児の知識が不足している方もいらっしゃいます。
乳幼児や幼児に与えてはいけない食品や、寝かしつけの方法などが分からず、調べようとする気持ちも起きず、そのまま放置されてしまっています。

また、病気になっても病院に連れて行かず、自分自身が病気になったときは寝ていれば治ったので、子供も自然に治るだろうという考えから、子供の医療的ケアが不十分な状態になっていることもあります。

授乳やおむつ替えの程度は分かっていても、子供の年齢や発達に応じた育児方法が分からないケースも見受けられます。

最初は自分なりに努力をしてみても、次第に面倒くさくなって放棄してしまうケースも多いです。

好きなことをしたい・親としての自覚が薄い

ある人は、親としての自覚が希薄で、自分自身を子供よりも優先してしまうことがあります。

たとえば、自分の生活を変えたくないために、子供が寝ている間に何時間もパチンコ屋で遊んでしまう人もいます。

特に若い世代では、子育てをしている友人が周りに少ないため、友人から遊びに誘われると、自分自身も遊びたいという欲求を優先して、子供を家に残したまま遊びに行ってしまうこともあるのです。

また、事故や事件に巻き込まれる心配がないと感じたり、考え付かなかったり、不安を感じず子供を守るという考えがない人もいます。

子供を放置して自分の遊びやギャンブル、アルコールに夢中になってしまう人も存在します。

 

経済的な理由から子供に時間をかけられない

育児を真剣に考えている人もいることでしょう。

しかしながら、母子家庭などでは生活がやっとであり、ダブルワークが必要であることもあり、子育てと仕事の両立が難しい状況もあります。

時間の制約だけでなく、経済的な理由から子供にお金をかけることができない場合もあり、結果的に子育てがおろそかになってしまうこともあります。

子供と遊ぶ時間や旅行に行く時間がなく、学費や塾・習い事の費用を捻出するのが難しい状況では、自分自身の気持ちにも余裕がなく、ついつい子供を厳しく叱ってしまうこともあります。

手助けしてくれる人がいれば、フォローしてくれる人もいるかもしれませんが、実際にはフォローしてくれる人がいない場合もあり、自分のイライラも上手く発散できない人もいます。

ポジティブな放任主義

ネグレクトではなく、子どもの自主性を育むような「ほったらかし」をする親もいます。

子供の成長を自由に伸ばすために、最低限のルールを教えること以外は干渉しない親もいるのです。
例えば、親は子供に細かい指示を出さず、自分で考えて行動する能力を身につけさせるために、子供に決定権を委ねてしまいます。

親によっては放任するバランスの取り方が異なるので、子供が他人に迷惑をかけることがあっても、放任を続けることで結果的に子供を駄目にする危険性もあるのです。

子供の気質が原因

生まれ持った気質が原因で、子供のクセが強く育てにくいという方もいます。そのため、育児放置気味になることもあります。

子供が何をしてもすぐに癇癪を起こすため、友達とうまく遊べず孤立してしまい、子供を叱ってもまったく言うことを聞かず、イライラが続きます。叱っても逆に聞き分けが悪くなり、どのように対応すればいいのかわからず困ってしまい、注意する気力が失せてしまいます。

他の子供ができることができていないことを気に病む方もいらっしゃるかもしれません。

母親がほったらかし育児から脱却するには|注意点と相談先

子育ての方法や悩みなど、そのままにせず打開策を考えている人にはどのようにすればいいのでしょうか。

悩みに耳を傾けてくれる専門機関・専門家を知っておく

育児放棄や母子家庭の貧困などは複雑な問題であり、専門家の助言を受けることが必要です。子育てに自信がなく、どのようにすれば良いのかわからない場合は、特に相談することをお勧めします。

幸いにも、各市町村には子育て支援や相談できる窓口があり、話電でも問い合わせることができます。また、児童相談所でも、子どもの健康や育成、しつけなど、様々な悩みに対応して相談することができます。

さらに、日本保育協会が運営するママさん110番や、森永コミュニケーションが運営するエンゼル110番など、相談できる窓口もありますので、ぜひ探してみてください。

また、シングルマザー特有の悩みに特化した支援窓口も存在しています。また、自分自身が過去に家庭内でのトラウマを抱えたまま大人になった「アダルトチルドレン」である場合は、心療内科で心理カウンセリングを受けることも検討してみてください。

さらに、ギャンブル依存やゲーム依存、買い物依存などに対しても心療内科で相談を受け付けています。深刻な問題を抱えている場合は、ネットで解決しようとせずに専門家に相談することをお勧めします。

自分を責めすぎない

育児には初めての経験が多く、相談相手がいないと不安になったり、失敗しやすくなることがあります。母親としての自覚や責任感に自信がなくなり、全てを諦めたくなる気持ちも理解できます。

ただし、母親としての自覚を持つタイミングは人それぞれです。他の人が早く自覚を持っていたからといって、自分も同じタイミングで自覚を持たなければならないわけではありません。自分自身を追い詰めることは避けるべきです。

最初は難しく考えず、「母親はみんな最初は同じようなものだ」「投げ出したくなるのは当然のこと」「っゆくりでも大丈夫」と思って心を落ち着けることが重要です。

また、一生懸命な人は完璧を求めがちですが、少しずつ「できた!」という経験を積み重ねることで自信をつけることが大切です。

まとめ

子育ては最初からうまくいくわけではありません。

例えば、ネグレクトを受けた子供は社会のルールやマナーが身についていないため、自分自身が子育てをする際に心理的に不安になることがあります。

また、遊びの誘惑が多く、気持ちに負けて少しは子供を置いて出かけてしまう人もいます。さらに、子供の頃に親からの愛情を受けた経験がなかったため、同じことを子供にもしてしまう人もいるでしょう。

子育てに悩んでいる場合、専門機関や専門家が多く存在し、民間でも子育て支援を行っているところもあります。

ただし、子供はそれぞれ個性があります。つまり、一つの育て方が全ての子供に通用するわけではないのです。

子育てを一つ一つ経験していくことで、それが自信へと繋がり次に進むことができるのです。

まずは、「母親は最初はみんな同じようなものだということを理解し、心を落ち着けることが重要なのではないでしょうか。

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