夫婦の決めてはいけないルール・決めるとうまくいくルールを解説

家庭問題

結婚生活を始める際、多くの新婚カップルが不安を感じ、様々な情報を集めることがあります。その中には、夫婦間でルールを設けたいと考える人もいるでしょう。しかし、ルールの設定には成功と失敗があります。

上手く機能するルールとそうでないルールの違いについて、詳しく見ていきましょう。適切なルール設定によって、新しい生活をスムーズにスタートさせることができます。一方で、不適切なルールは夫婦関係に悪影響を及ぼす可能性があります。ルール作りの際は、慎重に検討し、お互いに納得できるものを設定することが重要です。

これだけはしてはいけない夫婦のルールとは

他の夫婦がどんなルールを決めているのか、上手くいかなかったルールはあるのかを知っておくことで、今後の結婚生活に生かすことができるのではないでしょうか。

細かい・多すぎるルール

ルールが細かすぎると、疲れてしまうことがあります。

特に、子供への悪影響を防ぐために「食事の時は背筋を伸ばす」「箸の作法を守る」といった細かい行動ルールは、息苦しさの原因になることがあります。

また、お金の使い方についても、「趣味用品は小遣いの30%まで」「飲み代は20%まで」など、小遣いの使途を細かく決めるようなルールは、守れないものが出てきてしまい、結果としてルール全体が無意味になったり、ケンカの原因にもなりやすいのです。

曖昧なルール

細かすぎるルールは良くありませんが、逆にあまりにも曖昧なルールも問題です。

一見すると自由で実行しやすいように思える「夜は早く寝て、朝はできるだけ早く起きる」という健康に関するルールですが、「早く」という言葉の具体的な時間が不明確なため、結局「自分の守りたい時に守る」という形になり、形骸化してしまうことがあります。

買い物に関しても、「高額な物を買う時は共有する」というルールがあるとしますが、何をもって高額とするのかがはっきりしない場合、家族間での金銭感覚が不明確なままでは金額が不明瞭になりがちです。

掃除や整頓についても、「気づいた方が掃除・洗い物をする」というルールは一見良さそうに思えますが、実際にはどちらか一方に負担が偏りやすく、その結果不満が生じることがあります。したがって、「洗濯は平日5日は妻、週末は夫が担当する」といったように、曖昧さを排除してある程度具体的に決める必要があると言えます。

ずっと一緒にいるルール

良好な夫婦関係を保つためには、過度なルールを設定すると問題が生じやすいものです。

例えば、自宅で過ごす際に「家にいる時は常に同じ部屋にいる」「お風呂は毎日一緒に入る」といった束縛の強いルールを設けたり、「異性と会う時には必ず相手の名前や出身、会う場所と時間を報告する」といったまるで職場の規則のようなルールを適用すると、どちらか一方が束縛されていると感じることが多く、関係がうまくいかなくなることがあります。

また、「休日は必ず一緒に過ごす」といったルールも、実現が難しいため、ストレスの原因となることがあります。

そのため、お互いにとって心地よい距離感を保つためには、ある程度のゆとりを持つことが非常に重要です。

夫婦で決めるべき最低限のルール

細かすぎたり、曖昧だったり、束縛するようなルールはよくありません。

では、どのようなルールを決めておくといいのでしょうか。

最低限決めておくといいルールをいくつか挙げてみましょう。

お金のこと

お金の管理に関するルールを設定することは必須です。

妻が全ての資金を管理するのか、お小遣い制を導入するのか、または生活費のみ夫が受け取るのかといった全般的なお金のルールを、事前に決めておくことが非常に重要です。

その際、どのような場合にお金に関する相談を行うのかについても、あらかじめ取り決めておくことをお勧めいたします。

お小遣いの額については、双方の収入を考慮し、納得のいく形で決定するルールを設けることが重要です。

なお、お互いのトラブルを避けるために、お小遣いの使用方法に対して口を出すことは控えましょう。

また、将来のための長期的な貯蓄や保険への加入に関しても、毎月の貯金額や保険について夫婦で話し合い、決定し、共有することが大切です。

家事、育児の分担のこと

家事について、ゴミ出しや掃除、洗濯、食事の分担を初めに決めておくことは非常に大切です。

多くの家庭ではルールが定められず、結果として女性が自然と負担を背負い込むことが多く、これがストレスの原因となることがしばし見受けられます。たとえ旦那が家事や育児に不慣れであっても、二人で協力し合う意識を育むことが重要であり、特に結婚してすぐの段階でしっかりと話し合うことが望ましいです。

育児は共に行うべき活動であるため、子どもが生まれる前にできる限り分担についての話し合いを行うことが肝です。

してほしくないこと全般について話し合う

おそらく、話し合いを通じて、お互いにして欲しいことについての意見を交わすこともあるでしょう。しかし、同様にしてほしくないことについても議論することが不可欠です。

異性との関係に関しては、価値観や許容範囲が人それぞれ異なるため、特に注意が必要です。

たとえば、2人で食事に出かけることを避ける、あるいは出かける際には事前に知らせるなど、明確なルールを設けておくことが望ましいです。

こうしたルールをあらかじめ決めずにいると、後々トラブルになることが多いですが、詳細な報告を求めるような細かなルールは避けた方が良いと考えます。

喧嘩の際のルールについても、たとえば、口論の翌朝には「おはよう」と声をかけ、過去の出来事を引きずることなく挨拶を交わすことや、納得できない場合には話し合いの場を持つなど、仲直りのためのルールを設定することで、争いが長引くのを防ぐことができます。

また、義理の両親との関係についても、どのように距離を保つかを話し合い、会うタイミングを決めておくことが重要です。なぁなぁですまし、時間が経てば嫌と言っていても気が変わるかもしれないからここは賛成しておこうなどと考えず、しっかりと話せる場を設けコミュニケーションを図ることで、争いや気まずい雰囲気を軽減できるのではないでしょうか。

ルールだけではうまくいかない!夫婦関係を良好に保つための秘訣とは?

上記のように夫婦関係を保つにはルールも必要ですが、他にも良好に保つための秘訣はあります。

例外を認める心の余裕を持つこと

夫婦間においてルールを設けることは大切ですが、守れない場合や特定の状況が生じることもあるという理解が必要です。

もし例外を認識していないと、二人ともストレスを感じ、喧嘩の原因になる可能性もあります。

例えば、喧嘩の際に「最初に決めたことだから」と状況を無視して相手を責めると、相手は結婚生活を窮屈に感じてしまうことも考えられます。

したがって、一方的にルールを守ることだけを求めるのではなく、相手の性格や置かれている状況を尊重することが重要ではないでしょうか。

相手がルールを守らない場合にすべきこと

相手がルールを守らない際に、感情的に相手に伝えるのは避けましょう。すぐに怒って伝えると、相手が意固地になってルールを守らなくなる可能性があります。

結婚生活を快適に過ごすためには、「なぜわかってくれないの?」「ルールを破っていることになぜ気づかないの?」と曖昧で感情的な表現を避け、事実のみを淡々と伝えることが重要です。例えば、「昨日ゴミ出しをしていなかったよ」と、ルールが守られなかったことを伝えましょう。

また、相手ができることを明確に伝えることも大切です。たとえば、「遅く帰ってくるときは必ず連絡してほしい」など、具体的な要望を伝えると良いでしょう。

このように、冷静に事実を伝え、やって欲しいことを簡潔に伝えることで、建設的なコミュニケーションを取ることができます。感情的になるのではなく、互いに理解し合える関係を築いていくことが大切です。

まとめ

二人の家庭を作る際には、お互いの家庭環境や価値観の違いから、ある程度のルールが必要になります。しかし、細かすぎたり曖昧だったりするルールは、かえって快適な生活を阻害してしまうでしょう。

夫婦にとって最低限必要なルールを決め、状況に応じて柔軟に変更できるようにすることが大切です。また、ルールが守られない場合は、お互いの理解と寛容さを持って対応することも重要です。

結婚生活を円滑に続けていくためには、お互いが納得し、実践できるルール作りを心がけたいですね。

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